コミュニケーション力は一生通して大事!「雑談力」が学べる2冊。
「母親」って、本当に高い対人関係スキルが求められる!
そのことに気がついたのは、子供が生まれてからです。
赤ちゃんが生まれて少したつと、子育て広場などへ行くようになります。
そういう場には同じくらいの子供をつれたお母さんがたがいるんですが、そこからが「母親」として対人関係を構築する始まりでしょうか。
今まで友達って、趣味が合うとか共通のバックボーンを持った人がほとんどだと思うんですけど、「母」として交流する相手は、大体の場合ただ「同じくらいの子供がいる」という共通項のみだったりします。
そういう、ほぼ初対面の人とも自然に会話する・・・子供が小さいうちは孤独でママ友が欲しい気持ちはあるものの、まずそこからしてけっこうなハードルでした。
そして子供が幼稚園や小学校に入ってからはさらに本格的に対人スキルを求められます!
大体懇談会などがあるので、そこで子供と同じクラスのお母さんがたとおしゃべりするわけですが、こういう場で偶然隣になった人と、共通の話題を見つけて話すのってなかなか難しいんですよね。
(相手にもよるのですが)妙な沈黙が生まれたり、なんとか頑張って話しても、続かない・・・。
もっと高度なスキルが必要なのは、PTA活動です。
これは初対面のお母さん同士でも協力して仕事しないといけないのですから、軋轢もあるし、相当大変!!!!
前から人見知りだという自覚はあったんですけど、そう言ってもいられないシチュエーションで苦労すること多々・・・。
自分には致命的に足りない、コミュニケーション力をどう身につけるのか。
実は漠然とは思っていても、勉強しようとまでは思っていなかったんですけど、長女がもらってきた本を読んで「なるほど!」と思いました。
「まんがでわかる 超一流の雑談力」
先日中学生の娘が授業の一環でコミュニケーションについて学んだ時、講師の方にコミュニケーションの本を頂きました。
全員配布ではなく、たまたま…当たったみたいです。
子供が熱心に読んでいたのですが、その内容に私も興味を惹かれて読んでみました。
ざっとあらすじを説明しますと、
郵便局に努める麻美は仕事で求められているコミュニケーション力がないためうまく成果が出せず悩んでいる。
そんな時、盆栽を習いに来日したポールと出会って、あらためてコミュニケーションについて考えていく、という展開になっています。
第一印象は会った瞬間に決まる!?
アメリカの心理学者によれば、「人は最初の2秒で相手を値踏みする」そうです。
普通の表情をしているつもりでも、無愛想で気難しそうな顔していませんか?と・・・。
これって、もともとの顔にもだいぶ左右されますよね。
私はおそらく、かなり無愛想な顔をしていると思います。
頑張って笑顔を作ろうとしても、目が笑ってないとか・・・かえって違和感を感じさせそう。
ところで、いつでも笑って見えるように口角を上げる手術が韓国で流行っているとか・・・?あのいわゆる「アヒル口」、日本でもたくさんいましたよね。
私はあんなに口角が上がっている人がけっこういるんだな〜と思っていたんですけど、整形がかなりいたのかも・・・。
とはいえ、第1印象で微笑んで見えるというのは、不自然でない限りは確かにプラスでしょうね。
でも・・・私が本やパソコンの画面を見ながら笑っていると家族から「不気味!」って言われるんです。
笑顔が不気味じゃもう、やりようないよ!
日本人が雑談下手なのは「ハイコンテクスト文化」のせい?
日本では自分がそんなに表現しなくても、相手が自分の意思を組んでくれるだろう「暗黙の了解」的な文化(ハイコンテクスト文化)がある。
反対のローコンテクスト文化の欧米人は「自分の考えをはっきりと伝えないといけない」という前提があり、受け入れてもらうためには「いい表情、いい声をしなさい」と躾けられる。
日本人同士なら(ハイコンテクストで)通っても、これから外国人とも渡り合っていかないといけない場面が増えてくるのなら、日本人は最初から不利。
そういえばハイコンテクスト文化で思い出したのが、話題になった「忖度(そんたく)する」という言葉。
はっきり言葉で示されなくても、意を汲んで行動する。
日本の政治でもこうなんですからね・・・。
そういえば、挨拶くらいは言われていましたが「自分の意見を聞いてもらうために自分の印象を良く見せる」、そんな風な教育って受けたことない。
でも、よくよく考えてみれば、数学の難しい公式なんかは役に立っている人の方がごく少数ですが、コミュニケーション力は仕事だけではなく、生きている以上一生ついて回る問題ですよね。
日本はローコンテクスト社会といっても、やはり仕事やプライベートを円滑にしていくのは人付き合いが欠かせないのですから、対人関係をうまく渡っていくためのノウハウを知っておいた方がいいですよね。
それがほとんど教えられないって、どうなんだろう?
人は簡単には変われませんが、心がけるだけですぐ効果ができるかもと思ったのが以下です。
対策(1)地声ではなくて高めの声で話してみよう
声の印象が良くない人は地声「ド」や「レ」の音階で話している。
それを「ファ」か「ソ」の高い音階に変えてみる。
それだけで印象が変わる。
対策(2)話すは3割、効くは7割
人は誰でも話すのが好き。だから、自分が話すより、相手にたくさん話してもらった方が相手が楽しい、と思ってもらいやすい。
それは確かにそう!
でも、相手から話したいことを引き出すのも、初対面ではコツがいると思いますが。
2例出しましたが、他にもまだまだ「なるほど!」と思うことが色々と書いてありました。
これを実践できていたら、私の母親としての人間関係ももう少しスムーズにいったのかしら・・・。
まんがなので、小学生もすいすい読めてしまいます。
色々な人にオススメしたい1冊でした。
「もっと人を積極的に楽しませたい」と思う人向きの本
ちなみにあと1冊、百田尚樹さんの本も読んでみました。
(前回に引き続きまた百田さん!?と思った方もいるかもしれませんが、私は一度面白いと思うと、その人の書いた本を片っ端から読む癖があるんです。以前は桐野夏生さんでした。)
こちらは、さらに上をいく「雑談力」の付け方解説ですね。
第1章では「つかみ」が大事、常識を揺さぶるような話から入る、数字は重要など、話術の技術に関して述べてあります。
その中でも確かに!と思ったのが「数字」が大事というところ。
例として具体的に挙げられていたのがこちら。
海で一番恐ろしい生き物は「ジョーズ」でモデルにもなったホオジロザメですが、シャチはさらに恐ろしい!
ホオジロザメの平均的な大きさは4~4.8m、体重680~1,100kg(最大で7m ・体重2,500kg)に対し、シャチの最上級の雄では9.8m、体重は10t(10,000kg)!
さらに泳ぐスピードはホオジロザメは時速30kmに対し、シャチは時速70km!!!
魚類のホオジロザメに対して哺乳類のシャチは頭脳面でも圧倒している。
具体的な数字を出すことによって、聞き手のイメージがしやすくなる、とのことでしたが、確かにそうですよね。
他には「自慢話で人を感動させるのは難しい」「失敗談ほど面白いものはない」など、意外と1章は誰でも取り入れやすいことが書いてありました。
さらに第2章から第3章までは、「人を楽しませたいと思う気持ちが大事」など心の持ち方や実践に対して具体的なアドバイスが書いてあります。
「話のストックを作る」というところでは古今東西、色々な話から雑談のネタを取り入れているとのことでしたが、百田尚樹さんは本当に読書家で博識なんだなと改めて思いましたね。
でも意外だったのが、この百田さんが中学のころ勉強が全くできず、誰もが行きたくない、と思うようなレベルの低い高校にも落とされた、ということです!
まさかそんな子供が、将来ベストセラーの小説を何冊も出版できるとは・・・人生ってわからない。
さて最後の章では「親友とする真面目な話」という章なのですが、ここで直接「雑談力」とはあまり関係ないテーマが出てきます。
具体的に言うと、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」が、朝日新聞の記者が作った捏造記事だということ。
しかもその記者は、実在しない(というか、記事を書いた時にはもう亡くなっている)人物だったと・・・。
その記事がきっかけで、中国や韓国に政治利用されたのだ、と朝日新聞を痛烈に批判しています。
・・・なるほど、これが百田尚樹さんがマスコミ(主に朝日)にバッシング、嫌われている理由なんだなとわかりました。
とはいえもし書いてあることが本当だとすると、その影響は今や世界中に及んでいるので相当な責任がありますが・・・。
この2冊を読むだけですぐに雑談力がつくということはありませんが、コミュニケーションについてあらためて考え、そして技術的なノウハウを知るだけでもだいぶ改善されると思います。
ただ単純に読み物としても面白いです。
今まで散々ママさん同士のコミュニケーションで失敗してきた私。
もう少し早く読んでいれば!?
とりあえずもし次に機会があったら、生かしたいと思います・・・。
百田尚樹さんの小説を読んで、背中がすっと寒くなりました。
百田尚樹さんといえば、ベストセラーの小説家なのにマスコミでは相当叩かれている人、というイメージがあります。
色々な業界のことを鋭く、容赦無く暴いているので、敵を作ってしまうのかもしれません。
でも、難しいこと抜きにしても、色々な世界観の小説にいつも引き込まれてしまいます。
今回は面白くも、背中がすっと寒く感じた小説を紹介がてら感想を書こうと思います。
ネタバレありです。
モンスター
とんでもなく醜く生まれついた和子。
その外見から、周囲からずっと虐げられていた和子は、一度は捨てた故郷に、ある時帰ってくる。
その理由は、初恋の相手英介に会うこと。
ただ、和子の姿は醜くかった昔の姿とは似ても似つかない、絶世の美女「美帆」となっていたのだ。
手段を選ばずお金を貯め、整形手術にのめり込んでいく和子の執念がすごい。
目、鼻・・・顔だけではなく、体のありとあらゆる場所を整形していくさまは、もはや「整形」というより「改造」です。
整形のやり方などがすごく詳細で、なんだか自分が説明されている気になりました。
整形手術で印象的なのは目だけど、本当に大変なのは顎や口内なんだなと知りましたね・・・。
この本を読んで思い出したのは、昔放送していた「ビューティーコロシアム」という番組です。
容姿のコンプレックスを抱えた女性が出てきて、今までの人生がいかに(容姿のせいで)悲惨だったかを振り返り、整形ドクターやヘアスタイリストなどと変身させていくという内容。
もちろん番組の演出もありますが、 表情も暗くオドオドしていた女性が、整形やダイエットなどを終えてステージに現れた時、顔も普通を通り越して美人になっているのですが、表情まで変わっているんですよね!
この本の中で、整形を繰り返す主人公に、職場の上司が「親からもらった体に傷をつけるのは良くないよ」と諭す場面があるのですが、「あなたのために整形しているんじゃない」と一蹴する和子。
しかし、整形を繰り返して美しくなっていった和子に「今の方がずっといいよ」と顔を赤くしながら言うところは、いい加減な世間の意見を象徴しているようでした。
和子(美帆)の美への恐ろしいまでの執着を読むと、自分がすごく怠けている気持ちになり、何だか整形したい気持ちにもなっていきます(今更だけど)。
和子はどんどん美しくなり、お金も恋人も思うままの生活だったのに、本当に欲しかったのは初恋の相手、英介の心。
でも、英介は・・・。
和子の前に、本当の愛情を持っている人も現れたのに、そしてそれをわかっていながら、そうでない相手を選んでしまう。
和子は自分の表面だけを見て夢中になってくる相手を冷静に分析しているのに、結局自分も初恋の相手に幻想を抱いてしまっていた。
和子がどんどん美しくなり、周りを見返すところはすごく気持ちがいいのですが、結局和子が容姿を変えたようには別人になりきれなくて、ただ一人の気持ちを欲しがったのには、しんみりしてしまいました。
大事なのは中身・・・でも、それは開けてみなければわからない。
夢を売る男
出版界の不況が深刻になる一方で、本を出したい人間はどんどん増えて行く。
出版社の丸栄社はそこに目をつけ、本を売って利益を上げるのではなく、本を出したい人から出版するための費用を徴収することで利益を上げていた。
でもそれにはコツがあって・・・。
実際この話のモデルになった出版業界の「自費出版商法」が一時期大いに流行り、社会問題化したそうです。
本来の目的(消費者に提供すること)で利益を得るだけでなく、養成所・学校の運営や免許を交付することなど(やりたい側から)で大半の利益を得ている業界も・・・。
もちろん正当なものもたくさんあるのですが、最近は「え、こんなものまで学校や資格があるの?」と思うものも多数。
ここに出てくる「自費出版業界商法」の場合、最初から「自費出版しませんか?」と言うのではなく、用意した賞に応募してきた人間の自尊心をくすぐりながら、自費出版とわからせないようにお金を出させるという・・・!
敏腕編集者である牛河原の、作家希望者への対応がすごい。
自分がひどいと思っている作品ですら、うまーく褒めて作者をその気にさせます。
そしてこの本の中で、新たに高額な自費出版のカモになりそうな人物のリストを作っているのですが、それがなんとブロガー!
そしてそのターゲットになったのが、ブログで書評を書いている主婦(笑)でした!
ブログでも、たくさんアクセスのあるブログや、職としてのブログ、自分が書きたいものより、誰かの役にたつ情報を書いているブログは違うのでしょうが・・・。
見ている人もそんなにいないのに、(イラストつきの書評なんか)書いている私みたいなのが一番カモになるとか。
うわっ、寒・・・!
でも思わず書いてしまいました。
私にも「(自費)出版しませんか?」という連絡があったら気をつけよう・・・。
カエルの楽園
タイトルだけ見るとおとぎ話みたいですが、中身は完全に日本と周囲を取り巻く国際情勢を表したお話です。
凶悪なダルマガエルに国を追われたソクラテスとロベルトは、平和に暮らせる地を見つけるため旅します。
そしてたどりついた、優しいツチガエルの住むナパージュという国。
その国は、「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争う力を持つな」という三戒があり、皆それを守ることで平和が保たれていると思い、固く守っています。
そして優しく平和を愛するツチガエルも昔は残虐な国民で、その戒めの心を持つために、何かと言うと「謝りソング」という歌を歌っているのです。
でも、誰に謝っているのかわからないのです。
ツチガエルたちは「三戒」があるために平和が保たれていたと思っていたのですが、実はタカがそばにいて防衛していたのも大きな影響力があったことを、タカが去って行ってから気がつくのです。
どんどん侵略してくる巨大なウシガエルたちを見て「ただ崖を登ってきただけでは?」「彼らは危害を与えない、明日にはいなくなっているはず」・・・と現実を見ないツチガエルたち。
絶対に戦わない!と、断固として三戒を変えることを拒否した結果、ナパージュは・・・。
この後は読んでみてください。
ただ、想像通りの結果になると思います。
日本人の心にしっかり染み付いた「戦うことは悪」という概念。
ですがその理屈が全く通じない近隣の国に対して、どういう対応をしていけばいいのか。
現実的な「防衛」ということを今考えないと、この先老いていくばかりのこの国は大変なことになるかも・・・。
おとぎ話風にすることで、今の日本の状況がどんなにか危ういものなのかがかえって理解できました。
ちなみに百田さんらしい「ハンドレッド」というカエルも出てきます。
3作とも読み始めたら引き込まれて一気に読み終えたのですが、面白いと同時に色々な意味で背筋が寒くなりました。
いや〜怖い。
・・・でも面白い。
○○な人の末路
2018年春のドラマで、以前こちらで紹介した「宝くじが当たった人の末路」を原案にした「○○な人の末路」が放送されているので、以前の投稿記事を加筆・修正しました。
事故物件の意外な展開
2017年に日本を震撼させた、座間連続殺人・死体損壊事件。
その事件から早半年・・・。
しかし、あまりにも残酷すぎるせいか、報道はあまりされていません。
一時期テレビでさんざん映し出されていた、現場のアパート。
「大島てる事故物件検索サイト」にはもちろん登録されていますが、実はこの物件すでに三年前に(おそらく孤独死か自殺による)事故物件として登録されていたようです。
捕まった犯人は8月からこのアパートを借りたばかりらしいので、大家さんにとってはとんでもない住人ですよね。
でも意外なことに退去者ゼロとされていました!
確か「大島てる」サイトに投稿したのは犯人の隣の入居者で、すでに引越し準備をしている、と書いてありましたが・・・?
上記のサイトでは、逆に入居者さんから『出ていかないといけないんですか?』『住み続けていいんだよね?』と管理会社に聞いてきた、というんです。
この物件は小田急線相武台駅から徒歩8分の好立地なんですが、家賃が2万円前後という安さ!
そこから半年ですが、いまだに住み続けているとしたら、心理的瑕疵よりも現実的な家賃を選ぶ人も多いということなのでしょう。
そこで思い出したのが、以前読んだ「宝くじで1億円当たった人の末路」という本の中の「事故物件を借りちゃった人の末路」という項目です。
本「宝くじで1億円当たった人の末路」
この本はよく書店にも並んでいたので、目にしたことがある人も多いのでは・・・。
最初はタイトルから、1冊まるごと1億円当たった人の体験談やリサーチの本なのかと思ったら、
人生で、ある選択をした後、その人にどんな末路が待ち受けているか
を調査した本でした。
この本は7つの章に分かれています。
第1章 やらかした人の末路
第2章 孤独な人の末路
第3章 逃げた人の末路
第4章 変わった人の末路
第5章 怠惰な人の末路
第6章 時代遅れな企業の末路
第7章 仕事人間の末路
「宝くじ〜」も「事故物件かりちゃった〜」も、第1章に入っています。
「事故物件かりちゃった〜」の中では、あの大島てるさんのインタビューも含まれています。
大島さんがいうには、「事故(自殺や殺人)」の起きやすい物件は合理的な説明がつく、というのです。
たとえば飛び降り自殺が多い物件はベランダの手すりに問題がある、火事になって全焼する物件は細い路地に阻まれて消防車が入れない、など。
周囲から隠れていて、泥棒に入られやすい家などもありますよね。
だとするとあの座間の物件もそういう要因があったのか・・・・?
安すぎる家賃、いい加減な入居者審査、まったくないご近所づきあい。
事件の起こりやすい要素があるといえばありますが、そのようなアパートは五万とあるとも言えます。
しかしこの座間アパートの住人のように、事故物件を気にしないで住む人も一定数存在します。
つまり、安いから出ていかない(出ていけない)人もまた多かった、ということでしょうか。
さて本では、自殺が起こった事故物件に住んだ人がまた自殺したことがあったと書いてありました。
しかし出てくるのが数例だったので、もっと細かくデータを出して欲しいなと思いました。
私個人としては、人はいずれ死ぬものだし、部屋で死んだからすべてが事故物件とは思いません。
でも同じ場所で、誰かが恐怖体験やとんでもない絶望を抱いていたとしたら、やっぱりそこには留まりたくないですね。
ドラマ「○○な人の末路」
そして今季のドラマで「宝くじが当たった人の末路」を原案にしたドラマを日テレで放送しています。
「仮想通貨で思わず大金を手に入れちゃった人」
「日本一顧客思いのクリーニング店を経営する人」
「田舎でのんびり暮らしたいと思った人」
「事故物件を借りちゃった人」
Kis-My-Ft2の四人が、この〇〇な人たち、そして末路を演じます。
1回目は見逃したのですが、2回目の「仮想通貨で思わず大金を手に入れちゃった人」ではサラリーマンの戸塚賢太(横尾渉)が仮想通貨で1億円手に入れるお話でした。
本は宝くじでしたが、こちらは仮想通貨。
一見同じようですが、何が違うって・・・税金!!!
宝くじは当選金は無税ですが、仮想通貨は高額の場合、半分くらい税金を納めないといけないとか!
これは私も「そうなんだ!?」って思いました。
しかしこのドラマの中では賢太が親や妹に300万円ずつあげていましたね。
ちなみに家族間でも110万円以上あげる場合は贈与税かかるんですが・・・。
つまり1億円手に入っても、税金が半端ないってこと!
仮想通貨で億り人になって散財し、あとから青くなる人は実際にけっこういそうですね。
しかもこのドラマの中では、賢太の周囲がどんどん金遣いが荒くなって、賢太が「こんなはずじゃなかった!中の上くらいで良かったのに!」と苦悩します。
ちなみに本では、大金を手にしてその前よりも不幸になる例がけっこうあると書いてありました。
それはそうでしょうけど、そのお決まりのパターンももう少しアレンジして欲しかったかな。ちょっと物足りなかったですね・・・。
今夜の放送(5月7日深夜24:59〜25:29分 日本テレビ)は「事故物件を借りちゃった人」です。
予告を見た感じだと、想像通りの心霊現象的な展開の予感が・・・。
ドラマ自体は30分弱なので、そんなには深く作れないでしょうが、主役の和田竹雪役の千賀健永さんがどういう演技をするのかが見どころですね。
興味持たれた方は、今夜放送ですよ。
ドラマ「コウノドリ」で、あらためて子供をもつ「重さ」を考えました。
ようやく秋のドラマが始まりましたね。
昨日はドラマ「コウノドリ」の初回、子供達も前々から楽しみにしていたので、家族で見ました。
前回の「コウノドリ」を見ていなかったのですが、綾野剛さん、なんだか深志研ぽい(ドラマ「フランケンシュタインの恋」の役柄)・・・変わらない癒し系です。
しかし、多忙な医者にもかかわらず、夜は「BABY」という名のピアニストとして演奏しています。
でもちょっと、あのカツラかぶるだけ・・・?
バレバレですよね?
ところで私は三人の子供がいますが、日頃から産婦人科ってカオスだなって思っています。
婦人科の検診、治療、妊娠の検診、不妊症の治療、避妊のための処置、出産、堕胎、流産、死産・・・。
病院の他の科でも色々なことをしているのでしょうが、ここまで相反することを取り扱う科ってないのでは?
だから、そこで働く医者って、相当なエネルギーがないとできないんじゃないかと思います。
ところでこのドラマの舞台は「産科」なので出産に絞っていますが、妊婦さんたちはそれぞれに困難な背景を抱えています。
志田未来が演じている妊婦さんは、本人も夫も聴覚障害者で音が全く聞こえない。
もうすぐ出産なのだけど、自分の母親にも、耳が聞こえないのに子供を持つことを反対されていた。
ただでさえ、初めての出産は何かと心配なのに、その後の子育て・・・どうなっていくのだろう、と不安でいっぱいになっていた。
う〜ん、確かに!
音が聞こえないというのは、子供の訴えに気がつかない可能性が高くなるのだから、かなりの困難が予想されます。
でもあらためて、自分の子育ての時にもし音が聞こえなかったら、と考えてみました。
夜の授乳は、何回かは泣き声で眠りの淵から引きずり出される感じで起きたけど、大体は気配で起きていたのを思い出しました。
なんとなく、ふっと起きたら、子供も起きて動きだしたり。
産後しばらくは、母親と赤ちゃんのリズムが同じなんだな〜と感じていました。
音がなくても、赤ちゃんと添い寝していたら、起きたらわかるんじゃないかな。
でも怖いのは突発的な出来事。
子供の怪我や体調の急変などは、泣き声でわかることも多いので・・・。
でも、音に反応して光で知らせてくれるセンサーライトもあるようです。
出産後、赤ちゃんの聴覚は異常なし、と告げられて喜ぶ夫婦。
本当に子供って、両親のどちらにもないものを持って生まれてきたり。
不思議です。
我が家でも、アレルギー体質はすべて引き継いでしまったのですが、性格は私にも旦那にもみんな似ていないんです。
私は子供の頃から協調性がなくて自分の世界に引きこもるタイプでした。
なので、正直ずーっと人間関係では苦労し続けてきました。
でも、子供たちは病弱ではありましたけど、みんな精神的にタフで明るい。
ちょっとショックなのでは?と思うような出来事があっても、すぐ忘れて笑ってる。
子供たちを見ていると、つくづく自分が子供だった頃と違うなーと思います。
自分にはない素敵な部分をたくさん持っていて、本当に良かった。
ただ、子供を持つということは想像もしていなかったような病気や障害を一緒に背負うことでもあるんですよね。
もう一方の妊婦(高橋メアリージュン)は、仕事の大事なプロジェクトの途中で出産を迎えるため、産後の子育てと仕事の両立の心配で気が気じゃない。
さらに、生まれてくる赤ちゃんの心臓に穴が空いていると告げられる。
母親が泣き止まない赤ちゃんを抱っこしながら
「心臓に穴の空いた赤ちゃんと二人きりなんて心配で無理!」と叫ぶのですが、その時夫が
「大丈夫だよ!俺も手伝うから。」と言う。
・・・ん、人ごと?
と思った瞬間、四ノ宮先生(星野源)がその夫に
「何言ってるんだ。手伝うじゃないだろ?あんたの子だよ。」
とビシっと言ってくれて、スッキリしました。
でもね、結局その夫は育児休暇をとらずに、妻が泣いている赤ちゃんと途方に暮れたように部屋にいるシーンが流れて、結局はほとんどこうなんだなって思いましたね。
ところで育児休暇、とった夫ってどれくらいいるんだろう?
うちの旦那の当時の会社も「育児休暇」と名のつくものはありましたが、「そんなの取れるわけないじゃん」ていう感じで、三人の出産のうち一回もとりませんでした。
私も諦めていましたね。
日本のほとんどの会社で、男性の育児休暇って「絵に描いた餅」ですよね。
大きな会社や、お役所関係なら取れるんでしょうか?
だからほぼ孤育て、今でいう「ワンオペ育児」まっしぐらでした。
でもたとえドラマでも、出産のシーンを見たら、なんだかハッとさせられました。
新生児って本当に、神々しいんですよね。周りの空気まで洗われるような・・・。
(よくドラマでは「この子絶対生後3ヶ月くらいだよね」という新生児役の赤ちゃんが多いけど、コウノドリでは本当に新生児がたくさん出ていて驚きました!)
そういえば長女が生まれた時に、白目が青かったので驚いたのを思い出しましたね。
真っ白な魂、生命力のかたまりっていう感じがしました。
次女も長男も、生まれたては本当に清々しかった。
(今は俗世にどっぷりと浸かってしまいましたが・・・)
あの、生命力の光に自分も照らされて、私もたくさんのエネルギーをもらえたような気がします。
そういえば、志田未来さんといえば、三浦春馬さんと共演したドラマ「14歳の母」で、14歳で出産する役でしたよね。
その時も衝撃でしたけど、考えてみたらうちの長女は今14歳・・・。
いや〜、あらためて「ありえない」って思います。
でもその志田未来さんももう24歳!
お母さんになってもおかしくない年齢なんですね〜。
時がたつのは早い!
命の誕生は本当に素晴らしいけど、それだけでは終わらない。
それは1人の人間の、人生の始まり。
色んな意味で考えさせられたこのドラマ、次回も楽しみです。
ダンナの怒涛のファッションチェックで、家の中が修羅場に!
ドラマの谷間の時期&本も読んでおらず、ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。
気がつけばもう10月!皆さん、衣替えはもうしましたか?
私はまだしていなかったんですが・・・。
実は今日、夫が仕事で新宿に行く用事があり、私も一緒に行って帰りに友人の生け花の展示を見に行くことになったんです。
出かける準備で服を選ぶ時、「この前買っておいたカットソーを着ようっと。」
とトップスはすぐに決まりました。
でもボトムスは何着よう?
「そうだ!」と思い出したたのが七部丈の黒いパンツ。
これ買ったはいいけど、夏着るのは暑いし、冬は寒くて着られない。
今しかないじゃん!
でも、タンスにしまいっきりになっていたからシワシワ!
このままでは着られないのでアイロンがけ・・・。
で一応上下のコーディネートは決まったんですが、私の姿を見てダンナが、
そうなんです。
私はストッキングが苦手。
ストッキングで靴を履いてツルツル滑る感じも、股が下がってくる感じもイヤなんです。
それに、今日はちょっと歩きそうだから歩きやすい靴がいいな。
だったらやっぱり靴下がいいよ〜。
薄手の長い靴下があるはずなのに、なぜか見つからない。
引き出し中を引っ掻き回して、トップスと色が似ている靴下にしました。
さていざ、出かけましょう!と外へ出ようとすると・・・
またもやダンナが鋭いツッコミ!
外はけっこう寒かったので、カットソーの上にはおれそうなものを収納ケースから出したんですけど、クリーニングから返ってきてそのまましまっていたので、やっぱりシワシワ・・・。
でも、もうアイロンかける時間がない!何か違うもの!
麻はもう変だし、フリース素材のジャケットは暑いし・・・じゃあGジャン?
「カジュアルすぎ」
そう、だよねぇ・・・。
引き出しをあれこれ探して、ストールを見つけた!
よし、これにしよう。
ダンナと一緒に家を出て少し歩いたところで、
あ、そういえばこの靴も下駄箱にしまいっぱなしの靴でした。
よく見ると汚れてる。
じゃあ履き替えてくるよ、と家に戻りローファーに履き替えました。
外へ出ると待っていたダンナ、
「ねえ、ローファーじゃなくてショートブーツとかないの?」
えーっ?
下駄箱を探したら、ありました!茶色いショートブーツ。
ブーツに履き替えて本当にようやく家を出て歩き始めました。
すると、歩きながらダンナが
「もうさ〜、服の管理が悪いんだよ〜。それに、なんか靴下とか履いてるし・・・。」
はいはい、確かにねぇ。
するとダンナが、
「ドブスファッションね〜!って言われちゃうよ。」
は!?言ってるのアナタですからっ!
もう「ヒルナンデス!」のファッションチェックより厳しいわ〜!
でもねぇ、確かに・・・言われてもしょうがないですね。
オシャレより歩きやすさ優先。
ハイヒールとかもう無理!ストッキングも嫌い!
スースーするからスカートもイヤ。
それじゃ「ドブスファッションまっしぐら!」か・・・。
そして用事を済ませ、新宿から帰ってくると。
家の中はしっちゃかめっちゃか!
今週末にでも衣替えしないとですね。
着ない服とかも、断捨離しようかな・・・。
皆さんも、この時期のお出かけにテンパらないようにご注意ください(私だけ?)。
なぜ中年女性は突然キレてしまうのか?
社会に強烈なインパクトを与えた豊田議員の、秘書への暴言(暴力)問題。
議員が秘書に暴言を吐いたりすることも、たまにはあるかも?という想像をはるかに超えた、豊田議員の尋常ではないキレっぷりに、日本中の人が震撼しました。
こんな怒り方する人いるの?聞いたことない・・・。
と私も思いましたねー。
しかしあのヒステリックな怒りぶりに拒否反応を起こしたのは、男性の方が多かったのでは?
女性の方が、「ヒステリックな怒り」の耐性が少しある気がします。
秘書の告発で、豊田議員は窮地に立たされていますが、確かにああいう態度で人を傷つけて平気な人なら、国民の代表であるべきではない、と思いますよね。
ただ、録音を聞いている限りでは「この秘書、もしかしてわざと失敗してる?」と思ってしまうようなところもあります。
とはいえ、そういう秘書しか残っていないというのは、豊田議員の今までのツケなのでしょう。
厄介な「怒り」の感情
しかしこの件であらためて「怒り」という感情ってすごく厄介だなと思いました。
私も日々、その感情と闘っています。
他のどの感情よりも衝動的に現れ、他の誰かを傷つけてしまったり、自分の評価を下げてしまう「怒り」の感情。
私自身、そんなに激しい性格ではないと思っていたのですが、ちょっと最近自分の「怒り」がコントロールできない時があるって感じるんです。
つい先日のことです。
子供がらみのことで忘れてしまったことがあって、他のお母さんに迷惑をかけたことがありました。
自分でもすごく反省していたのですが、それを夕食の時に旦那と長女に同時に指摘され代わる代わる痛いところをつつかれて(本人たちは責めてるつもりなし)、本当にカッとしてしまいました。
元来私は忘れっぽいし、注意力散漫で、事務能力がない。
でも努力しているつもり。なのに、なんでたまにしてしまった失敗をそんなに責めるの?
っていう感じです。
旦那と長女にしてみたら完全に「逆ギレ」なんですが、自分でもしまった!と気にしているところに、二人にやいのやいのと責められた(ように思った)ので、そういう反応してしまったんですよね。
それはそれで言ったらスッキリして終わり、だったら良かったんですけど、それを皮切りに自分の中から、今まで思っていても「まあしょうがないか」とやり過ごしていた事柄もよみがえり、怒りの感情が色々出てくる出てくる!
ま〜、逆の立場からしたら、かなりめんどくさいですよね・・・。
でも怒りの感情を持て余しながら・・・そういう自分が、昔の母と重なったんです。
私の母は、かなり感情の起伏が激しい人で、昔よく父や姉たちとケンカしていました。
その怒り方はヒステリックで、それに付き合わされる自分の立場に、半ば諦めに似た感情を持っていました。
今まで笑っていたのに、突然「怒り」スイッチが入るような感じ・・・。
他からしたら、段階があるわけではなくて、いきなりなので困惑してしまうんですよね。
家庭の中で母は太陽みたいな存在ですけど、怒り狂った母は、台風のように家族を吹き飛ばします。
私は、そうはならないって決めていたのに・・・。
時に怒ることもお互いの理解のためには必要だけど、感情的になって相手を責めても、関係は悪くなるだけ。
わかっているのに、なんで「怒り」に支配されてしまうんだろう?
でも、理性と感情の戦いでは、感情が優勢になってしまうんです。
(とはいえ、その時の母の「どうしてわかってくれないの?」という気持ちも少し理解できましたが・・・。)
キレる妻が増えている?
少し前にNHK番組「妻が夫にキレる本当のワケ」で取り上げられた、最近の離婚夫婦の夫側の理由で大幅に増えているのが「妻からの精神的虐待」でした。
離婚に至らなくても、妻のことを怖いと思っている夫がかなりいるようです。
一般的に(中年)女性の「怒り」の裏には、孤独感や自分がやったことが評価されていないと感じているがことが多々あるのではと思います。
今の中年にあたる世代の女性は、子育て、仕事、家事、介護、PTA、ご近所づきあい・・・と日々色々なことに対処していかないといけません。
大体の男性は、社会で働くだけで疲弊していたりするので、他のことをしろというのも無理があるのかもしれませんが、あれもこれも同時進行でやっていかないといけない、それが標準とされている中年女性はいっぱいいっぱいです。
昔もそういう女性が多かったかもしれませんが、共働きなどである程度自分で稼いでいると、仕事量と毎日処理している雑事の多さを夫と比較して不公平を感じやすくなります。
もともとホルモンバランスが崩れていく不安定な年齢に、色々なことが次から次へと降りかかるのですから、ふとしたことが針のひとつきとなって、突然爆発することになってしまうのかもしれません。
そういう怒りを撒き散らして良いわけではないと思っていますが、冷静に話しても相手が本当に聞く耳を持っているかというのもなかなか難しいですよね。
旦那さん側も日々大変なのでしょうが、マルチタスクでフル稼働している妻がどういう部分でストレスを感じているのか、少し聞いてみるといいと思います。
不満は、言えないで溜め込んでいると増幅しますからね・・・。
私なりのストレス解消
私の場合、好きな音楽を聴くことです。
そして、ギターを弾くのも気持ちが癒されますね。
ギターは正直、下手なんですけど、弦の音色が好きなんです。
あと、手を動かすことでちょっと気分が入れ替わるということもあると思います。
あとは、ほんっと月並みですけど友人とおしゃべりランチすることでしょうか。
旦那や子供に言ってもわからない顔されることも、同世代のママ同士だとお互い理解ができたりするんですよね。
解決できないことも、共感してもらうと気持ちが収まることもあるんです。
夫への不満は、「お互い様」の精神ですけど、おかしいと思ったことはけっこうはっきり言っています。
(そんなこと言っていると私が怒ってばかりいるように聞こえるかもしれませんが、旦那はすごく短気なので、普段は旦那の方がイライラすることが多いんです。)
とにかく、怒りはためこまないで、適度に解消しながら過ごしていきたいものです。
さて、ギリシャ神話のメデューサですが、頭が蛇になっていて、見つめられると石に変えられてしまう・・・・。
まるで激怒した女性を思い浮かべながら描いたようだなって思いませんか?
怒り狂う女性に怯えていた男性が、太古からいたのかもしれませんね。
ドラマの最終回の違いから自殺率を調べたら、日本の若者の自殺率が多くて驚いた!
昨日はとうとう「ごめん、愛してる」の最終回でした。
(結末ネタバレします。)
これは韓国で放送したリメイクですが原作とは少し変えていて、特に最終回の結末はだいぶ違ったようです(原作は見ていませんが)。
原作では、亡くなった主人公ムヒョクを追って、ウンチェはムヒョクの墓の前で自ら命を絶つそうです。
ですが昨日の最終回では、律が亡くなった1年後、韓国へ渡った凛華は、思い出をたどってはいましたが最後に空を見上げている表情は明るくて、悲劇的な感じはしませんでした。
賛否は色々あるようですが、私はこの方がいいなと思いましたね。
これで墓の前で死んだら、それこそ・・・
救いようなくない?
フィクションに限らず、韓国って実際でも自殺を選ぶ人が多い気がします。
よく有名な俳優さんが自殺した、とニュースでも報道されているし。
調べて見たら自殺率の統計でも、韓国は世界第3位!
やっぱり、と思っていたら・・・。
- 自殺大国韓国!でも日本の若者の自殺率にびっくり。
- 「脱ゆとり」の影響?過酷すぎる教育現場
- そんな過酷な学生時代を乗り切った後は、社会で酷使される。
- 若者ならではの傷つきやすさ
- 結論
- 最後に、ドラマで感じた疑問
自殺大国韓国!でも日本の若者の自殺率にびっくり。
自殺率は日本は世界第6位で、女性に関して言えば3位!
しかも日本の若者の自殺率は、なんと先進国中第1位なんだそう・・・。
ちょっとね、考えますよね。
エネルギーに溢れているはずの若者が、なぜ「死」を選ぶのかって。
なぜ日本でこんなに若者が自殺しているのか?
一つはやはり、他人に対して冷たい性質でしょうか。
これ、本当によく思います。
特に最近は「炎上」している人をさらに取り上げてとことんまで追い詰める傾向、ありませんか?
少しでもほころびがあれば、よってたかって袋叩きにする。
しかも、完全に打ちのめすか次の対象が現れるまで続きます。
社会全体で常に「いじめる」対象を探しているような。
人間の性質として「人の不幸は蜜の味」と、自分より不幸な人を見ると脳の中の快楽物質が分泌されるということが明らかになっているようです。
それは生物として(ライバルがいなくなると自分の餌が増えるなど)生存競争の本能でもあり、ある程度はしょうがないのかもしれない。
でも、その部分を社会で助長するのはどうなんだろう?
子供達は物心ついた時から、足のひっぱりあいを常に見聞きしています。
だから、自分ははみ出さないように、相手に悪く思われないように常に気を使っているんです。
さらに少子化にも関わらず、子供や親に対しても冷たい扱いは、世界でも類を見ないほどだと思います(小さい子供がいるなら、公共交通機関使わずにタクシー使えよ!みたいな論調)。
「脱ゆとり」の影響?過酷すぎる教育現場
しかも、今の義務教育、特に中学生は本当に毎日中学校へ通うだけでも大変です。
よく「いじめ」が問題になっていますが、私から見ると、ただ中学校へ通うだけでも相当な苦行です。
以下は私の子供を通して知った、中学生の過酷な毎日です。
まだ体が発育していない中、重い荷物(10キロくらい)を背負って暑さ寒さ雨の中、子供によっては長距離の登校。
友達とワイワイ楽しい昼休み・・・ではなくて、15分ほどで味わう暇もなく昼食。
(大磯の中学校のように、せっかく給食を出されても、冷え冷えでおいしくないという学校が多々あり)
そんな感じでお腹が空いたまま部活終了まで活動し、また重い荷物を背負い帰る。
子供によっては、すぐに塾。
塾の宿題や学校のテスト勉強など、やることは山積み!
「脱ゆとり」で教科書のページが増えたり、勉強しないといけない内容が増えたりしていますが、昔と違って今はほとんど週休2日。
なので、平日がぎゅうぎゅう詰めなんですよね。
なんでこんなに余裕がないのだろう?
しかも今や子供達は携帯やスマホを持っていて、家に帰ってきても学校の人間関係から抜けられない時代。
いじめられていなくても、ただ「友達がいない」だけでも、中学校は苦行になるのですから、友達との人間関係の構築は大事です。
とはいえ、この年頃は自意識が以上に高くなる時期。そして他人との境界線も曖昧なので、衝突も起こりがち・・・。
これがこの先もずーっと続くのかな・・・。
と思ったら、生きていく意味を見出せなくなるかもしれません。
この上いじめや、家庭内の不和などがあったら、もうとどめですよ。
そんな過酷な学生時代を乗り切った後は、社会で酷使される。
学生時代をなんとか乗り切って、ようやく就職したと思ったら、プライベートを楽しむ時間も体力もなくなるまで仕事をしないといけなかったりします。
実は私の甥っ子も、就職した会社がかなりなブラックで、帰るのがいつも深夜。
やっとお休みがきたと思っても、たまった洗濯物などの家事と体の疲れを取るので終わってしまい、遊びに出かける余裕もなかったようです。
なんとか3年間は頑張ろうと思ったらしいのですが、限界を感じてやめたそうです。
一時期はちょっと精神的に落ち込んでいたようでしたが、しばらくしてから求職活動して、今は新たな職場で働いているようで安心しました。
今回の職場は、いい職場なのを祈っています。
やっぱり「もう少しがんばってみたら?」とかつい言ってしまいがちなんですが、あまりにも内容がひどい、拘束時間が長すぎる、パワハラ・セクハラがある、などは我慢しないでやめる勇気も必要です。
とはいっても、一度やめると新たな(前の会社と同等か、いい条件の)会社が見つかるか不安で行動できない、という人も多いですよね。
でも若者が「過労自殺」なんて、本人も親も、なんのために今まで頑張ってきたのか・・・と切なくなります。
真面目は美徳ですが、その真面目さに本人も周囲も囚われてしまったら・・・ヘルプカードを使う前に、いきなりエンドカードを引いてしまうことになりかねません。
若者ならではの傷つきやすさ
私も若い頃はもっと真面目で(笑)、誰かが言ったことにすぐに傷ついていました。
でも、今はだいぶタフになりました。
だって、昔「この人の言うことは絶対なんだ」と思っていた人の言うことは、あてにならないという実例をいくつも見て来たんです。
特に、自分が成功している人は、自信満々に自分の尺度で人の批判をしたり判断をしたりします。
若者にとっては、「この人はこれで成功しているんだから絶対なんだ」と真に受けて、自分が才能ないとか、社会からはみ出しているとか思いつめたりします。
でも、そんな自信満々の成功者が、時代の流れで脱落していったりするのを見ていると、「別に絶対じゃなかったんだ」と思いますよね。
そして、否定されていた人たちだって、急に才能が認められることもあります。
結局、人の目、社会の目を気にしていたって、あてにならないし、自分のやりたいようにやること、それが自分自身の幸せにつながるんだと思います。
確かに周囲の人の意見を聞くのも大事ですが、答えは周囲の人の中にあるわけではなく、自分自身の中にあるのですよね。
「自分の若い頃はこうだった。今の若い人間は我慢が足りない。」
とか言う言葉は、聞く価値はないので、スルーしましょう。
その時代や地域によって、大変なことは常に変わっていくし、「大変さ」の尺度なんて相対的なものですから。
結論
今の若者は生育過程でストレスが多く、社会に出ても今度は私生活を犠牲にするような働きを強いられ、その賃金からは税金や年金などがかなり引かれていく。
でも自分の将来は年金などもらえる保証はなく、まずそれ以前に、結婚して子供を作るためのお金もままならない。
どこに希望があるのでしょう?
少子化だけではなく、せっかく生まれた子供達も、若いうちに自ら命を無くしているんですから。
あんなに分厚い教科書で勉強していても、生きていくために本当に大切なことは教えてはくれません。
とはいえ、なかなか社会のシステムも空気も変わらないでしょうね。
だとすると、やはりこの先はどんどん若者が減るのでしょう・・・。
だけど、年寄りばかりの街は、やはり寂しいですよね。
労働力という点だけではなく、社会が変わるパワーを秘めていたり、実は年配者より真面目だったり純粋だったりするのが若者ですから・・・。
そういう存在が少なくなるのは、ただでさえ膠着しがちな日本社会は血流がなくなって、経済だけではなく多方面でどんどん沈んで行くでしょうね。
もし日本人全体が、そして政府も、本当に少子化や若者の自殺を食い止めたいのなら、かなり大きな改革を今していかないといけないと思います。
最後に、ドラマで感じた疑問
ところで、またドラマの話に戻りますが、死を間近に感じた律が、波打ち際を歩いていくシーンで律の死を暗示しています。(その後いきなり1年後になっている)
脳の機能が停止することになっているため、心臓は弟に移植される予定なのですが、律はどういう最後を迎えたのでしょう?
原作ではバイク事故みたいですが、あのまま海で溺れたら心臓もダメになってしまうだろうし、どこかで倒れたとしても、すぐに見つけて病院へ運ばないとやっぱり心臓もすぐ止まるよね・・・。
移植する(最後はちゃんと弟に移植されている)のなら、やっぱり病院で死なないと無理なのでは・・・。
と、色々と疑問に思ったのでした。
ツッコミどころ満載でしたが、長瀬君の熱演で、それでも感動しました。