勝手気ままにイラストコラム

音楽・芸能ネタのイラストコラム。育児マンガ・水彩イラストは「Suiの水彩日記」にて。

なぜ中年女性は突然キレてしまうのか?

社会に強烈なインパクトを与えた豊田議員の、秘書への暴言(暴力)問題。

議員が秘書に暴言を吐いたりすることも、たまにはあるかも?という想像をはるかに超えた、豊田議員の尋常ではないキレっぷりに、日本中の人が震撼しました。

こんな怒り方する人いるの?聞いたことない・・・。

と私も思いましたねー。

しかしあのヒステリックな怒りぶりに拒否反応を起こしたのは、男性の方が多かったのでは?

女性の方が、「ヒステリックな怒り」の耐性が少しある気がします。


秘書の告発で、豊田議員は窮地に立たされていますが、確かにああいう態度で人を傷つけて平気な人なら、国民の代表であるべきではない、と思いますよね。

ただ、録音を聞いている限りでは「この秘書、もしかしてわざと失敗してる?」と思ってしまうようなところもあります。

とはいえ、そういう秘書しか残っていないというのは、豊田議員の今までのツケなのでしょう。

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厄介な「怒り」の感情

しかしこの件であらためて「怒りという感情ってすごく厄介だなと思いました。

私も日々、その感情と闘っています。

他のどの感情よりも衝動的に現れ、他の誰かを傷つけてしまったり、自分の評価を下げてしまう「怒り」の感情。

私自身、そんなに激しい性格ではないと思っていたのですが、ちょっと最近自分の「怒り」がコントロールできない時があるって感じるんです。

 

つい先日のことです。

子供がらみのことで忘れてしまったことがあって、他のお母さんに迷惑をかけたことがありました。

自分でもすごく反省していたのですが、それを夕食の時に旦那と長女に同時に指摘され代わる代わる痛いところをつつかれて(本人たちは責めてるつもりなし)、本当にカッとしてしまいました。


元来私は忘れっぽいし、注意力散漫で、事務能力がない。

でも努力しているつもり。なのに、なんでたまにしてしまった失敗をそんなに責めるの?

っていう感じです。

旦那と長女にしてみたら完全に「逆ギレ」なんですが、自分でもしまった!と気にしているところに、二人にやいのやいのと責められた(ように思った)ので、そういう反応してしまったんですよね。

それはそれで言ったらスッキリして終わり、だったら良かったんですけど、それを皮切りに自分の中から、今まで思っていても「まあしょうがないか」とやり過ごしていた事柄もよみがえり、怒りの感情が色々出てくる出てくる!

 ま〜、逆の立場からしたら、かなりめんどくさいですよね・・・。


でも怒りの感情を持て余しながら・・・そういう自分が、昔の母と重なったんです。

私の母は、かなり感情の起伏が激しい人で、昔よく父や姉たちとケンカしていました。

その怒り方はヒステリックで、それに付き合わされる自分の立場に、半ば諦めに似た感情を持っていました。

今まで笑っていたのに、突然「怒り」スイッチが入るような感じ・・・。

他からしたら、段階があるわけではなくて、いきなりなので困惑してしまうんですよね。

家庭の中で母は太陽みたいな存在ですけど、怒り狂った母は、台風のように家族を吹き飛ばします。

私は、そうはならないって決めていたのに・・・。

時に怒ることもお互いの理解のためには必要だけど、感情的になって相手を責めても、関係は悪くなるだけ。

わかっているのに、なんで「怒り」に支配されてしまうんだろう?

でも、理性と感情の戦いでは、感情が優勢になってしまうんです。

(とはいえ、その時の母の「どうしてわかってくれないの?」という気持ちも少し理解できましたが・・・。)

 

キレる妻が増えている?

 少し前にNHK番組「妻が夫にキレる本当のワケ」で取り上げられた、最近の離婚夫婦の夫側の理由で大幅に増えているのが「妻からの精神的虐待」でした。

離婚に至らなくても、妻のことを怖いと思っている夫がかなりいるようです。

一般的に(中年)女性の「怒り」の裏には、孤独感や自分がやったことが評価されていないと感じているがことが多々あるのではと思います。

 

今の中年にあたる世代の女性は、子育て、仕事、家事、介護、PTA、ご近所づきあい・・・と日々色々なことに対処していかないといけません。

大体の男性は、社会で働くだけで疲弊していたりするので、他のことをしろというのも無理があるのかもしれませんが、あれもこれも同時進行でやっていかないといけない、それが標準とされている中年女性はいっぱいいっぱいです。

 昔もそういう女性が多かったかもしれませんが、共働きなどである程度自分で稼いでいると、仕事量と毎日処理している雑事の多さを夫と比較して不公平を感じやすくなります。

もともとホルモンバランスが崩れていく不安定な年齢に、色々なことが次から次へと降りかかるのですから、ふとしたことが針のひとつきとなって、突然爆発することになってしまうのかもしれません。

 

そういう怒りを撒き散らして良いわけではないと思っていますが、冷静に話しても相手が本当に聞く耳を持っているかというのもなかなか難しいですよね。

 

旦那さん側も日々大変なのでしょうが、マルチタスクでフル稼働している妻がどういう部分でストレスを感じているのか、少し聞いてみるといいと思います。

不満は、言えないで溜め込んでいると増幅しますからね・・・。

 

私なりのストレス解消

私の場合、好きな音楽を聴くことです。

そして、ギターを弾くのも気持ちが癒されますね。

ギターは正直、下手なんですけど、弦の音色が好きなんです。

あと、手を動かすことでちょっと気分が入れ替わるということもあると思います。

 

あとは、ほんっと月並みですけど友人とおしゃべりランチすることでしょうか。

旦那や子供に言ってもわからない顔されることも、同世代のママ同士だとお互い理解ができたりするんですよね。

 

解決できないことも、共感してもらうと気持ちが収まることもあるんです。

 

夫への不満は、「お互い様」の精神ですけど、おかしいと思ったことはけっこうはっきり言っています。

(そんなこと言っていると私が怒ってばかりいるように聞こえるかもしれませんが、旦那はすごく短気なので、普段は旦那の方がイライラすることが多いんです。)

 

とにかく、怒りはためこまないで、適度に解消しながら過ごしていきたいものです。

 

さて、ギリシャ神話のメデューサですが、頭が蛇になっていて、見つめられると石に変えられてしまう・・・・。

まるで激怒した女性を思い浮かべながら描いたようだなって思いませんか?

 

怒り狂う女性に怯えていた男性が、太古からいたのかもしれませんね。

 

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