今さらですが、「コウノドリ1」(1話〜5話)の感想
今「コウノドリ2」を放送していますが、毎回感情移入しすぎて号泣しそうになってます。
でも実は「コウノドリ1」を見ていなかったんですよね・・・。
アマゾンプライムビデオにあったので、これはラッキー!と見はじめました。
もしかして私と同様見ていない人もいるかも?(いないか)
自分の身の周りで聞いたこと体験したことを重ね合わせて、あらすじと感想を書きました。
10話まであるので、5話ずつに分けて投稿します。
- 第1話 あの、出家した女優が”野良妊婦”役?
- 第2話 命の始まりと終わり
- 第3話 四宮先生のトラウマ。妊婦にやめさせられなかったために・・・
- 第4話 超未熟児で生まれてきてしまったら・・身近な子供を思い出しました。
- 第5話 14歳の出産なんてありえない!でももし?考えさせられる話。
第1話 あの、出家した女優が”野良妊婦”役?
出産まで検診しないで、陣痛が起きてからコウノドリ先生が働くペルソナ医療センターへ運ばれてきた、いわゆる”野良妊婦”の矢野夏希。
頑ななまでに周囲や産んだ赤ちゃんに心を開かない夏希だったが、実は彼女自身が悲惨な生い立ちをし、更に赤ちゃんの父親には捨てられているという境遇で、この先の自分の人生に希望が見出せなかったのだった。
このお話で、結局生まれた子供は乳児院へ保護されることになります。
両親も、その祖父母たちにも、皆に祝福されて迎え入れられる赤ちゃんがいる一方で、誰からも祝福されずに生まれてくる赤ちゃんがいる。
この先の、赤ちゃんが背負って行く厳しい未来を予想しながらも
「生まれてきて、おめでとう」
と赤ちゃんに指を差し出すサクラ(綾野剛)と、その指をぎゅっと握りしめる赤ちゃんの映像に、見ていて切なくなりましたね・・・。
生まれた時は皆、何も身につけていない。
でも、退院した時から全く違う環境のもとで成長して行く。
この先、生きて行くことに困難が予想される赤ちゃんにも、暖かく祝福の言葉をかける、サクラ先生みたいな大人がいたら。
野良妊婦の「夏希」役をあの(元)清水富美加さんが演じているんですけど、あらためて演技上手だったしもったいないなぁと思いました。
第2話 命の始まりと終わり
浩之(小栗旬)とその妻・晴美は、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんを楽しみにしていた。
しかし、交通事故の巻き添えにあい、妻は頭に大怪我を負い、ペルソナ医療センターへ運ばれてきた。母体の命を第一に考える救命救急の加瀬に対し、いつ命が絶えてしまうかわからないような危険な状況に、赤ちゃんを早く取り出すことを提案するサクラ。
しかし、とうとう晴美の心臓が止まってしまい、緊急オペで出産となる。
誕生の瞬間は、母の命が尽きる時だった。
実際にこんなことがあったら・・・。
どちらも助けてほしいですよね。
でも、母体は脳の損傷が激しく、急いで取り出さなかったら赤ちゃんまで死んでしまう。(実際は心臓が止まってから緊急オペで赤ちゃんを取り出したのでした。)
幸せの絶頂から急に突き落とされる夫、小栗旬さんが迫真の演技をしています。
その後のシングルファーザーとしての困難な日々は、この後も出てきます。
この話のように事故によってではないですが、私の知り合いも出産中意識がなくなり、3日間意識不明だったそうです。
親同士で生まれてきた子供はどちらが引き取るか、という話までしていたそう・・・。
幸い意識が戻りましたが、まさか命の危険があるなんて!という感じだったと思います。
一つの命が誕生してとても嬉しい日のはずなのに、それは母が亡くなった日。
なんとも言えない話でした。
第3話 四宮先生のトラウマ。妊婦にやめさせられなかったために・・・
妊婦(石田ひかり)が妊娠中に風疹にかかったことで、生まれてきた子供は白内障や心臓病を患っている。
その子供を案じ、あまり表立たないようにしようとする母に対し、子供を「見守る」という姿勢を促していく周囲。
一方タバコをやめられない妊婦に対して強い口調で「タバコをやめられないなら母親になる資格がない!」という四宮先生(星野源)。
しかしその妊婦はやめられず・・・とうとう早期胎盤剥離になりかけてしまう!
しかし偶然四宮先生が居合わせたおかげで、母子ともに助かった。
でも四宮先生は浮かない顔。
四宮先生の心には、助けられなかった人たちへの悔恨があった。
私が妊婦になった時、驚きました。
塩分は1日8g以下にしろ、お酒はダメ、タバコももちろんダメ、体重が増えすぎたらすごく怒られる。
やれないことだらけで、正直うんざり・・・。
この話で「お前まだタバコやめないの?」という夫はタバコを吸っています。
「なんで私ばっかり」子供を作ったのは共同責任なのに・・・!
夫もタバコやめろよって思いますよね。
私も妊娠中お酒をやめているのに、ダンナは全く今まで通り。
私の前でおいしそうに飲んでいるので頭にきました。
でも、お腹の中で胎児が育っている。
赤ちゃんの命に必要な酸素も栄養も、すべて母親の胎盤から。
・・・それは頭でわかっていても、妊娠中はストレスも溜まりやすいので、急に何もかも我慢するのはけっこう辛いですよね。
だからこそ、妊娠する前からどれだけリスクがあるのかを徹底的に周知するべきだと思います。
四宮先生は過去、自分が受け持った妊婦が早期胎盤剥離で死亡してしまったのでした。その上に生まれた赤ちゃんは低酸素脳症で意識のないまま・・・。
家族がお見舞いにも来ない、その眠ったままの子供に毎日会いに行っていたのでした。
患者に好かれなくてもいい。
安全に出産させる、それこそが医者の使命なんだ。
無愛想であまり感情を表にださない四宮先生が、たまに出す本音。
不器用だけど、強い信念を持っている姿に胸打たれました。
第4話 超未熟児で生まれてきてしまったら・・身近な子供を思い出しました。
妊娠21週で切迫流産になりかけた妊婦、陽子。
入院して絶対安静でいたのだが陣痛が始まってしまい23週で緊急帝王切開になってしまった。
この話を見て、幼稚園の通園で同じバス停だったAさんを思い出しました。
Aさんは年少さんのお姉ちゃんと、お腹に赤ちゃんがいました。
Aさんが だいたい妊娠7ヶ月頃、いつもはAさんが来るのにダンナさんがバス停にいました。
聞いたら、なんと出産したと言うではないですか!
赤ちゃんの成長がお腹で止まってしまい、出さざるをえなかったようです。
でも7ヶ月頃っていうと1000g以下ですよね。
本当に小さかったと思います。
その数ヶ月後、私にも末っ子が生まれました。
月日はたち、末っ子が3歳くらいの時に、Aさんとその赤ちゃんに会いました。
でも・・・本来なら末っ子より大きいはずのAさんの子供は、まだ赤ちゃんサイズでした。
うちがあげた姉妹のお下がり(70cm)がまだ着れたのです。
私は一瞬、言葉がありませんでした。
しかしまた月日は流れ・・・
学年的にはうちの末っ子と同じなのですが、1年遅れて来年同じ小学校の支援学級に入学するそうです。
その子供はやっぱり小さくて、見た目的には3〜4歳くらいに見えますが、歩いているし元気に遊んでるのを見ると、本当にすごい!良かったなと思います。
おそらく成長を促進する治療など行っていたとは思いますが・・・ここまで元気に成長するってあの時想像できませんでした。
少し前の時代に生まれたのなら、その赤ちゃんはもしかして育っていなかったかもしれない。
超未熟児は肺や脳に障害が起きるリスクが多いというのも事実だし、綺麗事だけではいきませんが、目の前で実際に一人の人格を持ったその子供を見ると、やはり命ってすごいと思います。
第5話 14歳の出産なんてありえない!でももし?考えさせられる話。
ペルソナ医療センターへやってきたのは、わずか14歳の妊婦、玲奈!
同級生との間に子供ができてしまったのだがそれに気づかず、すでに妊娠8ヶ月になっていたのだった。
最初は子供っぽく自覚もなさそうな若すぎる妊婦だったが、段々と変化が出てきて・・・。
うちの14歳と12歳の娘たちと真剣に見ました。
玲奈が出産するシーンは圧巻でした!!
苦しむ玲奈の声を壁越しに聞いている少年(父親)や里親たち。
最初に病院へ来た時はまだまだ子供だった少女が、赤ちゃんと対面した時には心底嬉しそうな母の顔になりました。
(どうしてこんなにリアルに演技できるんだろう?)
・・・と思ったら、すぐに里親の元へ連れ去られてしまいます。
若すぎる妊娠・出産は、結局赤ちゃんを手放すという、母にとっては辛い決断をしなくてはいけなくなりましたが、長年子供をもつことを願っていた里親たちにとってはその赤ちゃんは待ちに待った存在!
見ていて辛いだけではありませんでした。
そうそうこの回で、コウノドリ先生の生い立ちにも触れられています。
サクラは母親が亡くなり乳児院で育ちました。
中には里親さんに引き取られる子供もいたのですが、喘息持ちのサクラは引き取り手が現れなかったとなっていました。
今は里親制度は、赤ちゃんの性別や希望などは聞き入れられないそうです。
つまり「どういう子供であっても育てる」という決心がないと里親として認められないんだそう。
本来は親が育てるべきですが・・・
血が繋がらなくても、里親に育てられた方がその子供にとって幸せに暮らせるということも多々ありますよね。
もっとそういう結びつきが広がっても良いのにな、と思います。
このドラマすごく楽しみなんですけど、常に色々と考えさせられるドラマなので、毎回見終わるとぐったり。
でも、中学生や高校生に授業で見せたらいいんじゃないかな、と思うくらいのドラマです。
6話〜最終回はまた今度・・・。