勝手気ままにイラストコラム

音楽・芸能ネタのイラストコラム。育児マンガ・水彩イラストは「Suiの水彩日記」にて。

日大アメフト問題で見えた「洗脳」の怖さと、ホリエモンの教育論

日大のアメフト選手が、関西学院の選手に対して行った悪質タックル問題。

おとといタックルを行なった選手本人が記者会見をし、経緯を説明しました。

 

これを見て「何でこんなまっすぐな若者が、こんなひどいプレーをしてしまったんだろう」

とあらためて思いましたね。

 

しかしそれを受けてか、昨日ようやく会見を開いた、監督とコーチ。

「やっぱりだな・・・」という感じでしたね。

なんとか「そういうつもりじゃなかった」と逃げ切ろうとしてる。 

この会見は日大の現役選手たちからも怒りの発言が相次いでいるとか・・。

 

他の選手たちも、悪質プレーをしてしまったのはもしかして自分だったかもしれない、と人ごとではないんだと思います。

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この若者も怪我させられた若者も、間違いを認めないこんな大人達に未来を歪められてしまった。

 

普通に考えたら「おかしい」と思うことも、絶対的な立場の人間からの命令でや流れの中で、追い込まれてしまう場面があることは想像できます。

戦争はその典型ですよね。

タックルした選手はしばらく試合に出させてもらえないなど精神的に追いめられていて、悪質タックルせざるを得ないような精神状態にまでなっていました。

まるでマインドコントロールです。

 

若者が強い立場の人間の言うこと拒否できずに「潰される」ことのないようにするにはどうしたらいいか?

 

そもそも、いまだに日本での「教育」は戦時中からあまり変わっていない、「目上の人から言われたこと、ルールを何が何でも守ること」に重きを置いています。

「理由」なんかない。そこに「ルール」があるから、だから皆守るべきなんだ。

というような、思考停止して従うのが良いと言わんばかりの教育。

 

つくづく疑問を感じていた時に、堀江さんの書いたこの本がamazon prime電子書籍になっていたので、興味が湧き読んでみました。

 

  

  • 学校、そして会社は「洗脳機関」である
  • 貯金型思考から投資的思考へ
  • 親として、子供に何を伝えるか

 

学校、そして会社は「洗脳機関」である

学校は「知識」ではなく「常識」を植え付けるための機関。

そしてその目的は「従順な働き手」を養成するためである。

  

これは本当にその通りです。

私の別ブログでは何度も書いているんですが、子供が中学校に入って驚いた事がいくつもあります。

 

教科書は毎日全部持ち帰りさせる。

お弁当・水筒、ジャージなどの荷物も入れると全部で10キロくらいになるので、大人でも持ちたくないような重さ!

持ち帰って勉強するため、と理由はつけていますが、全部勉強しないよ、普通。

 

さらにたくさんの「無意味」なルール。

制服着用というのは、生徒が服に悩まなくてすむこともあり、ある程度は納得できます。

だけど、靴下は白・黒・紺だけとか、下着は白とか、決める意味がわからない。

暑くてもなんでも夏服移行期間まではジャケット・ネクタイ着用などは、もはや健康を害します。

その理由が「将来スーツを着るときに困らないようにするため」!

・・・でもそういう先生がスーツ着ていない。笑

 

他にも短かすぎる昼食時間(15分以下)、トイレに授業中行きたくなったら先生と一緒に行くとか、他のクラスや階には立ち入り禁止など、まるで刑務所か強制収容所です。

 

中学校は「子供のための教育を受けさせる場所」ではなく、「ルールに従うことを叩き込む場所」なんだ!と子供を通して実感しました。

 

会社もまた「洗脳機関」である

今の日本の大多数の会社はまるで「軍隊制度」。

パワハラやセクハラだらけの非合理的で旧態依然とした組織のまま。

 

 若ければ若いほど、素直なら素直なほど、学校で受けた洗脳は強力に刷り込まれます。

 

暑くてもジャケットを着続けることや重いだけで必要のない荷物を運んだりするように、自分の精神や身体が限界を迎えても「やめる」と言えない人たち。

真面目で勤勉な人ほどその呪縛にがんじがらめになってしまう。

その結果、過労死や鬱による自殺が多くなって。いったい何のための「教育」なんだか・・・。

 

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母とのカラオケが、ほぼ格闘技だった!

今週のお題「おかあさん」

 

先日、母の日のお祝いを兼ねて母と食事をしました。

母ももう70代・・・若い時から体のあちらこちらの不調が多かったのですが、最近はさらに具合の悪いところが増えてきたようです。

 

白内障のほか、喘息になってしまい、声が出ないときもあるそう。

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しかし食事をしながら2時間くらい話した後は、母のリクエストでカラオケに行くことになりました。

母曰く、カラオケで思いきり発声すると、声がでるようになる上、体の運動にもなるという・・・。

母は毎週通っているらしく、ルームナンバーも決まっています。

 

そして、入るなりウォーミングアップの曲を歌い出しました。

 

母のカラオケは、のんびり歌って楽しむという雰囲気ではありません。

立つのはもちろん、足の屈伸、腕の振り・・・。

声は腹式呼吸のためかマイクがいらないほどです。

まさに、全身運動!

 

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そして母は、「プロカラ」というコースを選択しているので、画面に音程のバーのほかしゃくり、こぶし、フォール、ビブラートが出て、最後には点数が出るのです。

 

ウォーミングアップの曲は5番くらいまであり、3番目くらいで「もう終わりかな_」と思っているとまた始まる、という感じで10分くらいありました。

 

ちなみに最後に出た「消費したカロリー、11kcal」

歌で11kcl消費ってけっこうすごいんです。しかも母は身振り手振りが加わり、声も大音量ですから、その3倍以上は消費していると思います。

 

母の後は私も歌いました。

しかし、母は「面倒だから」とその間に3曲入れていました。

 

そして母のリクエストの曲が始まり、またstand up&dansing!

3曲を全力で歌います。

 

吉幾三の「酒よ」

酒よ

酒よ

  • provided courtesy of iTunes

 

では98点以上が出ました!

 

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母はカラオケに行くと、採点の点数をすべてメモしています。

過去の採点と比べて低いと、どこが悪かったのかを見て、次回そこに気をつけるようです。

しかし、ほとんど95点以上・・・!

私は良くて90点くらいです。

 

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「○○(私の名前)も3曲入れていいわよ。」と言われましたが、3曲続けて歌う自信はないので、椎名林檎宇多田ヒカルの曲、2曲にしました。

 

人魚

人魚

  • provided courtesy of iTunes

 

ありあまる富

ありあまる富

  • provided courtesy of iTunes

 

しかし2曲でも苦しい・・・酸欠になりそう。

そして、母はまた3曲続けて入れました。

夜明けのスキャット

夜明けのスキャット

  • provided courtesy of iTunes

 

そのうちの1曲は「恋の予感」

恋の予感

恋の予感

  • 安全地帯
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

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ビデオでは玉置浩二さん本人が出ていましたね・・・。

若いな〜。

一緒に出てる女優さんが、一瞬石原真理子さんかと思いましたよ(違った)。

ちなみにこの時の点数は93点。

苦しいと言いながらも、その得点に母は悔しがっていました。

 

「そんな真剣にやらなくても・・・」と言うと、

「死ぬ気でやらないとやる意味なんかないわよ!」

 

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え!死ぬ気で・・・?

カラオケというより、ほぼ格闘技!

・・・つまり、その心意気があの点数なんですね。

 

私の歌に対しても「あの歌手の曲が声質に合ってる」とか、最近の曲に挑戦した私に「同じ曲を練習するべき」と得点アップのアドバイスをくれました。

ちなみに私が歌った曲も全部メモしています。

 母のお気に入り↓

紅い花、青い花

紅い花、青い花

  • provided courtesy of iTunes

 

孫と一緒に行っても、このスタンスが全く変わらないので、誰も母の体力とペースについていけません。

(子供たちは「カラオケガチ勢だよね」と言っています。)

 

でね、色々体の具合が悪い母なんですけど、こんな感じなので、どうも大丈夫って気がするんですよね。

だって、格闘カラオケできるんですから。

この時は2人で休まず(母の方がもちろん多い)歌い続けて1時間半。

いつもは友達とこんな感じで2人で3時間らしいです。

 

絶対私より体力あるよ。

 

で、カラオケから出て歩く時も、あっという間に先へ行ってしまいました。

 

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人には合わせられない母。

一時期母の考えについていけず、2年間くらい全く会わない時がありましたが、これからはまた、こんな時間を作ろうかなと思っています。

すみません、アイドル甘く見ていました!加藤シゲアキさんの本

先日中学生の長女から「閃光スクランブル」を勧められました。

 

あのジャニーズのグループ、「NEWS」加藤シゲアキさんが書いた本でした。

正直、特に興味があるわけではなく「ああ、そういえば本書いているんだってね!」と読み始めたんですが・・・。

 

読み終わって「アイドルが書いた本」だと思ったことにすみませんと・・・、

いや、アイドルそのものに対して甘く見ていた自分がいたことに、本心で謝りたくなりました。

 

閃光スクランブル」の後に読んだ「ピンクとグレー」、そしてその後の短編集の感想を交えながら紹介しようと思います。

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ピンクとグレー

ピンクとグレー (角川文庫)

ピンクとグレー (角川文庫)

 

 

主人公河田大貴(芸名 河鳥大)と鈴木真吾(芸名 白木蓮吾)は親友だった。

ある日、ひょんなことから読者モデルになり、一緒に芸能界入りした二人。

でもどんどん売れていく「白木蓮吾」と違い、河田はパッとしない。

どんどんすれ違っていく二人・・・そしてとうとうある日、決別する。

数年後に再会したのだけど、なんとその翌日に「白木蓮吾」は死んでしまった。

なぜ?

河田は彼がどう思い、どう生きて、そしてなぜ死ぬことになったのか、「白木蓮吾」を演じなりきることで辿っていく。

 

 

閃光スクランブル」を読んでからこの本を読んだのですが、「ピンクとグレー」が加藤さんのデビュー作です。

 

やはり最初だからか少し文章が読みづらいところはありました。

読み始めるまではもっと字が少なくて、エッセイ的なものかと思っていたんですけど、400字詰め原稿用紙357枚分のボリューム(わざわざ書いてありました)!

それでもどんどん読み進んだのは加藤さんが芸能界でどういうことを感じているのか興味もあったし、実際面白かったからです。

 

同じ芸能界を目指しながらも親友と自分の間にどんどん広がっていく差に対しての焦り。

 でも「白木蓮吾」が才能を認められて売れっ子になるのにも、それなりの理由がある。

 死んだ姉の影響もあり、「表現者であること」を真摯に考えている「白木蓮吾」。

普段から考えていることでアドリブが生まれる。

そんな「白木蓮吾」と自分の差に気がついて河田はハッとする。

 

ここら辺の描写は、実際に加藤さんが芸能界で仕事する上で感じたことなんでしょうか。

 でも「白木蓮吾」が表現者としてストイックになればなるほど・・・色素を持たないメダカがある日消えたように「自分」がどんどんなくなっていく。

 

 親友や彼女と過ごした楽しい時間の描写があるだけに、今の孤独感が浮かび上がります。

 

スターはやっぱり大変だろうな・・・。

 

そして「アイドル」っていうとちょっと軽く思っていたけど、歌やダンスやアドリブなど、それぞれに本当に努力しているんだろうな、とあらためて思いました。

それでも皆努力が報われるわけではないし、事務所の力や数値化できないイメージの良し悪しでちやほやされたり、バッシングされたりするのだから、普通の神経じゃやっていくのは相当辛そうですよね。

加藤さんのように繊細な人はなおさら。

 

でも作家という目で見るなら芸能界はネタの宝庫かもしれませんが。

 

 閃光スクランブル

閃光スクランブル (角川文庫)
 

カメラマンの巧は、一時は才能を開花させ期待されていたが、妻の死をきっかけに刹那的に日々を送っていた。

今やゴシップ写真で生計をたてていた巧が目をつけたのは人気グループアイドルの亜希子。

どうやら彼女は大物俳優と不倫しているらしい。

しかし決定的瞬間を狙う巧は、突発的な出来事から亜希子をつれて逃げるはめになってしまう。

一体どうなってしまうのか。

 

ここに出てくる亜希子は、まるでAKBのような人気アイドルグループのメンバーです。

彼女はとても努力家で責任感が強い。

でも芸能界は厳しい・・・彼女は時代の波においやられようとしていていました。

精神的なバランスを崩していく亜希子。

知名度があがるほど、無責任な言葉や残酷な視線にさらされていく。

どれほど応援する人がいても、一部の心無い言葉に傷ついてしまう。

 

この本で印象的だったのは、名前や顔を持たない、傷つける言葉を簡単に吐く人たちの無自覚さと、羨望、悪意や嘲笑の中でボロボロに傷ついてしまう、明るいスポットを当てられた人たち。

心の傷の痛みのやり場がなく、自傷に走ってしまう。

立場は違えど心に傷を持っている巧もまた、刺青を重ねることによって体に痛みを与えていきます。

 

加藤さんも傷を隠しながら笑っている人を間近で見ていたのかな?それとも自分自身が?

 

自分の環境に対して不満を抱えた人のはけ口にされているのではと思うようなバッシングやプライバシーの侵害も、有名人ということで当たり前にされているようなところありますよね。


この話の中で、偶然の出来事から一緒に逃亡することになった亜希子と巧ですが、傷ついたもの同士が一緒に過ごすことでいつの間にか癒しあう・・。

二人が「再生」していくところに希望がありました。

安易に「恋愛」にならないのがよかったです。

傘をもたない蟻たちは 

傘をもたない蟻たちは

傘をもたない蟻たちは

 

加藤さん初めての短編集
「染色」「Undress」「恋愛小説(仮)」「イガヌの雨」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」の6編。

美大生やサラリーマン、小説家、女子学生、自信家の男、男子中学生が主人公の物語。

 

正直、この本が一番びっくりしました。

今までは芸能界をモチーフにしたものが多かったのですが、この短編集の主人公は様々です。

話の内容もそれぞれ、全く違う。

どれも面白くて、ベテランの小説家が書いたんじゃないかと(いや加藤さんはもう立派な小説家さんですが)思うほどの読み応えのある1冊でした。

 

むしろ芸能人でありあのルックスだから、それが評価にマイナスに作用してしまうのではないか?と思うほど・・。

で、この小説では今まではあまり出てこなかった性表現もあり、しかもけっこう生々しい。

ジャニーズ事務所、大丈夫なんだ・・・?と思いましたね。

 

中でも印象に残った2編。

「Undress」は脱サラしたサラリーマンの話。

自身と希望に溢れた再スタートのはずだったのに・・・どんでん返しにはびっくりしました!
うまいとしか言いようがない。

「イガヌの雨」は、イガヌという謎の食べ物に夢中になる周囲と、頑ななほどに食べない主義のお祖父さんとの間で葛藤する女子高生の話。

ちょっとSF的で、今ままでで一番違う印象でした。

 

今までは繊細な内面を抱えた主人公が多かったんですが、この短編集はちょっとミステリー要素が加わって、書くものの幅が広がったような印象を受けました。

 それと、アートや心理学、広告代理店など、色々なジャンルの知識がすごい・・・。

 

加藤さんは他にも「Burn」

Burn.-バーン- (角川文庫)

Burn.-バーン- (角川文庫)

 

 

「チュベローズで待ってる」を執筆しています。

 

「チュベローズで待ってる」は2年半ぶりの新作だったらしいのですが、それにしてもこれだけ多くの小説を短期間に出すのはたぶん小説家だけの活動だとしてもなかなか難しいのでは・・・。

才能が溢れているんですね。

 

これからも、常に新作をチェックしていきたいです。

 

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そもそも2017年にWordpressでブログを作成したのですが、育児漫画・ハンドメイド・アレルギー・イラストエッセイと、多種になりすぎてしまったので、映画や本の感想を分けようと思ってはてなブログを作成しました。

もともと感想系のブログはあまり間口が広くないので、はてなだったら少しは広がるかな・・・と思ったんです。(実際は広がっていませんが)

 

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だけど記事は本当に自分の心に響いたものを、ちゃんと書こうと思っています。

よかったらお付き合いください。

 

 

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