「おっさんずラブ」の支持は、日本の空気が変わっていく兆し?
回を重ねるたびに話題沸騰(?)の「おっさんずラブ」も、最終回目前になりました。
毎回「何で何で?」とハラハラさせられますね〜。
しかし前回、第6話は衝撃的でした!特に最後のシーン・・・
見ていない方のために、今までの簡単なあらすじや副音声情報などまとめてみました。
(前回まではこちら )
(イラストは、第6話の副音声情報に基づく出演者のイメージです。)
3〜6話のざっくりとしたあらすじ
黒澤(吉田鋼太郎)の妻、蝶子(大塚寧々)は不動産会社に黒澤の不倫相手がいると踏んだのだが、実は黒澤の片思いの相手が春田(田中圭)だと知って動揺する。
しかし春田はなんとか、黒澤にきっぱりとお断りをしたのだった。
その一方で、同居する牧(林遣都)が出て行こうとした時になぜか必死に引き止めてしまい、それをきっかけに牧と付き合うことに・・・。
そのハグを偶然見た、春田の幼馴染のちず(内田理央)は、自分が春田のことを好きだということに気が付いてしまう。
しかし時すでに遅し。
告白しようとした時に、春田から「牧と付き合ってる」と言われるのだった。
牧の方は、春田と付き合えて嬉しいものの、春田が自分との関係を隠そうとするのが気になる。
しかしなんと春田は、職場で「自分と牧は付き合ってる!」とカミングアウトするのだった!
その発言を聞いて黒澤は、自分が春田に振られた原因が「自分が男」だからではないと知る。
そして、蝶子とも協力して巻き返しを計るのだった。
一方の牧は、皆の前では関係を濁して去ってしまう。
春田と付き合い続けていいのか・・。それで春田は幸せになれるのか。
自分の家に春田を「彼氏」として紹介するものの、元彼の武川に迫られたり、春田の母の言葉などに動揺する牧。
そんな中、ちずが春田に告白し、春田がちずを抱きしめているところを目撃してしまう。
結局牧は春田と別れることにしたのだった。
そして1年後・・・
春田と一緒に住んでいるのは、ちず。
ではなく、なんと黒澤だった!?
6話目は波乱すぎる!
5話目で春田が牧くんと付き合うことになった時、思わず「えー!?」って言いました。
・・・なんでそうなるの?
いや、ちずちゃんが好きだったんじゃなかったの?って。
でも、春田と牧君が二人がデートしているところは微笑ましくもあり。
たまに見せる、牧君の切なそうな顔がいいんですよね。
些細な仕草、目線など・・・ゲイが細かい!
5話では黒澤(吉田鋼太郎)の出番があまりなかったんですけど、6話ではしっかりアピールしてきました。笑
自分が振られた理由が「男」だからではないのなら、「経済力」「包容力」「大人の色気」「家庭的」など、彼には色々な武器がある!
それを使ってあの手この手で春田を落とすしかない・・。
元妻蝶子のアドバイスなのか?
テールランプを点滅させて「ア・イ・シ・テ・ル」。
しかし、春田には「サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」に解釈されてしまうという。(いや・・・時代?)
この時点で、黒澤の望みは絶望的かな?って思いますよね。
しかし結局牧が身を引いて・・じゃあ春田はちずと付き合ってるのかと思いきや!
な・ん・で!!
黒澤と暮らしてるの・・・!
あまりの春田の流されぶりにイラつきました。
いや、いくら何でもそれはないでしょ・・。
しかも来週予告では黒澤と春田は結婚するかも、というシーンが。
また副音声が復活
(田中圭さん、内田理央さん、監督陣の瑠東東一郎氏とYuki Saito氏)
毎回副音声があるのかと思って期待したのですが、そういうわけではなく、がっかりしていました。
でもやっぱり好評だったからかまた復活!
内田理央さんはもうクランクアップしたようで、おっさんずラブロスになっているようです。
視聴者からの質問にあれこれ答えていましたが、印象に残った話題
出演者を動物に例えると・・・
牧凉太(林遣都)はチワワ。
新井ちず(内田理央)は狸。
なんだかみんな納得!
でもなんで黒澤(吉田鋼太郎)だけキューピーなの?
このドラマがここまで指示される理由
さて今更ですが、このドラマのテーマは「愛した人が同性だった」こと。
今まで同性愛者を描いたドラマはあったかもしれませんが、おじさんの純愛で、しかも同性愛ってなかったですよね!
吉田鋼太郎さんのあのキャラクターがあったから、見てる側も明るく自然に受け入れられたような気がします。
田中圭さん、林遣都さん、そのほかの俳優さんすべてがあまりにもいい味出してる!
このドラマでは、黒澤の妻、蝶子と牧の父親は突然の告白に驚きましたが、他に同性愛だからって否定する人はほぼいません。
でも、やっぱり現実はもっと驚く人が多いでしょう・・。
とはいえ、ここまで支持されるのは、「同性愛」に対する見方が少し変わっているからではないのでしょうか。
実は日本にも同性愛者は人口の8%はいるらしいのです。
知らないだけで、たくさんいるってことですね。
しかし例えばオーストラリアなんかはすごく同性愛者(LGBT)が多くけっこう自然なこととして受け入れられていて、大規模なパレードも行われています。
先日は勝間和代さんが、女性を好きになって一緒に暮らしていることを公表しました。
勝間さんは完全に女性だけが好き、というわけではなく、男性でも女性でも、その人次第で好きになるとのことです。
彼女のカミングアウト記事には、祝福のメッセージで溢れていました。
さて私は・・・。
祝福というか「あ、そうなんだ」と思いました。
勝間さんて(勝手なイメージですが)少し男性脳っぽい気がしたので、そんなに違和感を感じませんでした。
が、勝間さんはお子さんが三人いらっしゃいます。
私も子供三人。
・・・自分もこの先、女性を好きになることがもしかしてあるのかな?ってちょっと考えました。
正直、全くそうなる気はしないのですが、もし自分が女性を好きになっても、なかなか周囲の人へカミングアウトは難しいなぁって思います。
他人がどうであろうと気にならないけど、もし親だったら?子供だったら?
結局、そこなんですよね。
だからこそ、やっぱり勝間さんも勇気がいっただろうなぁ。
でもこれから、異性が好き・同性が好き、結婚する・しない、子供を産む・産まない・・・
色々な選択肢で多様な生き方が堂々とできるようになってくるのかも。
だから今までみたいに「男女が結婚して子供産んでその子供が働いてまた結婚して」という日本の家庭のモデルケースはは書き換えないといけないのかもしれませんね。
このドラマが制作され、しかもかなり支持されていることが、どんどん時代が変わっている兆しなのかもしれないなって感じました。