勝手気ままにイラストコラム

音楽・芸能ネタのイラストコラム。育児マンガ・水彩イラストは「Suiの水彩日記」にて。

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事故物件、あなたは住めますか?

ハロウィーンの日、日本中をぞっとさせるニュースが流れました。

座間のアパートから、クーラーボックスに入った9人の遺体発見!

そこに住んでいたのは20代の男性。
自殺願望のある若い女性を誘い出し、次々に殺していったのです。(探しにいった男性も含め)

この数日で少しずつ事件の全貌が明らかになってきましたが、アパートで遺体をバラバラにするなど、知れば知るほど恐ろしすぎます!


そしてテレビでさんざん映し出されている、現場のアパート。

「大島てる事故物件検索サイト」にはさっそく登録されたらしいのですが、実はこの物件すでに三年前に(おそらく孤独死か自殺による)事故物件として登録されていたようです。

捕まった犯人は8月からこのアパートを借りたばかりらしいので、大家さんにとってはとんでもない住人ですよね。
入居者は皆出て行くだろうし、このアパートはもう、取り壊すしかないのではと思っていたのですが・・・。

なんでも、未だに退去ゼロ!?

www.rakumachi.jp

確か「大島てる」サイトに投稿したのは犯人の隣の入居者で、すでに引越し準備をしている、と書いてありましたが。

上記のサイトでは、逆に入居者さんから『出ていかないといけないんですか?』『住み続けていいんだよね?』と管理会社に聞いてきた、というんです。

この物件は小田急線相武台駅から徒歩8分の好立地なんですが、家賃が2万円前後という安さ!
やはり家賃が魅力なのでしょうか・・・。

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そこで思い出したのが、以前読んだ「宝くじで1億円当たった人の末路」という本の中の「事故物件を借りちゃった人の末路」という項目です。

この本は、よく書店にも並んでいるので、目にしたことがある人も多いのでは・・・。

宝くじで1億円当たった人の末路

宝くじで1億円当たった人の末路

 

 最初はタイトルから、1冊まるごと1億円当たった人の体験談やリサーチの本なのかと思ったら、

人生で、ある選択をした後、その人にどんな末路が待ち受けているか
を調査した本でした。

この本は7つの章に分かれています。

第1章 やらかした人の末路
第2章 孤独な人の末路
第3章 逃げた人の末路
第4章 変わった人の末路
第5章 怠惰な人の末路
第6章 時代遅れな企業の末路
第7章 仕事人間の末路


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「宝くじ〜」も「事故物件かりちゃった〜」も、第1章に入っています。

「事故物件かりちゃった〜」の中では、あの大島てるさんのインタビューも含まれています。

大島さんがいうには、「事故(自殺や殺人)」の起きやすい物件は合理的な説明がつく、というのです。

たとえば飛び降り自殺が多い物件はベランダの手すりに問題がある、火事になって全焼する物件は細い路地に阻まれて消防車が入れない、など。

周囲から隠れていて、泥棒に入られやすい家などもありますよね。

だとするとあの座間の物件もそういう要因があったのか・・・・?

私が思うには、あの安すぎる家賃が一つの原因なのでは?と思うのです。

あの物件は築30年ほどの木造物件で、1部屋13平米くらいとのことで、5畳くらいにユニットバスという感じでしょうか。
それとロフトもついています。

今は新しい物件がバンバン建っていますから、その中で入居者を集めようとすると、家賃を下げるしかなかったと思われます。
そのかいもあってか、事故当時は12室中10室埋まっていたとか・・。

でも、入居者の審査も微妙ですよね。あってなかったようなものだったのでは?

2万円の家賃の家に住む、ということはもちろん収入も低いでしょうし、属性(素性、社会的関係)もあまり良くない人が多くなることが想像されます。

もちろん、真面目に暮らしている人もいるのですが、貧しさが犯罪を起こすきっかけになるのは事実です。

そして貧しい人は社会からも孤立している人が多い。

もちろんすべて、ではありません!
でも統計では貧困率と犯罪率は比例するのです。

経済的にも社会的にも貧しければ、捕まったって失う物も少ないですからね。

犯人の白石容疑者も、お金には相当困っていたようです。

とはいえこの物件の場合は、その安い家賃ゆえに出ていかない、いや出ていけない?人が多く、世間の予想とは違う結果に今のところはなっているようです。

しかしさすがに当の部屋に住む人はいないでしょうし、他の部屋にも新しく入ってくる住人がいるかは微妙ですよね。

それとも、家賃をさらに安くすれば住みたい人は現れるのでしょうか?

 

ところで、この事件で考えさせられたのは犠牲になった「自殺志願者」です。

被害にあった女性は、容疑者の供述ではほぼ女性全員が性的暴行をされ、お金も奪われて、遺体も損壊されてしまいました。

 

いくら「死にたい」と思っていたとしても、そんな殺され方をされ、どんな思いだったんでしょうか?

「死にたい」と本気で思っていたのですから、それまでの人生でも色々な苦痛や絶望を感じていたに違いありません。

その挙句のはてにそんな人生の終わり方をするなんて、あまりにも悲惨としか言いようがありません。

皆若く、まだ十代の犠牲者が4人もいたんです。


事件の発覚は、被害者のお兄さんが必死に探したことがきっかけでしたが、犠牲者の遺族はどんな気持ちなんでしょうか・・・。
いやしかし、こんなにも犠牲者がいたにも関わらず、警察は捜索願が出されていてもほぼ何もしていないんですね。

それとも、捜索願すら出されていない人もいたのでしょうか?

 

生きるのは闘いかもしれませんが、死ぬのもまた、楽ではない。

この事件で、自殺を思いとどまる人がいるのを願うのみです。 

 

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