勝手気ままにイラストコラム

音楽・芸能ネタのイラストコラム。育児マンガ・水彩イラストは「Suiの水彩日記」にて。

ドラマ「コウノドリ」で、あらためて子供をもつ「重さ」を考えました。

ようやく秋のドラマが始まりましたね。

昨日はドラマ「コウノドリ」の初回、子供達も前々から楽しみにしていたので、家族で見ました。

前回の「コウノドリ」を見ていなかったのですが、綾野剛さん、なんだか深志研ぽい(ドラマ「フランケンシュタインの恋」の役柄)・・・変わらない癒し系です。

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しかし、多忙な医者にもかかわらず、夜は「BABY」という名のピアニストとして演奏しています。

でもちょっと、あのカツラかぶるだけ・・・?
バレバレですよね?

 

ところで私は三人の子供がいますが、日頃から産婦人科ってカオスだなって思っています。
婦人科の検診、治療、妊娠の検診、不妊症の治療、避妊のための処置、出産、堕胎、流産、死産・・・。

病院の他の科でも色々なことをしているのでしょうが、ここまで相反することを取り扱う科ってないのでは?

だから、そこで働く医者って、相当なエネルギーがないとできないんじゃないかと思います。


ところでこのドラマの舞台は「産科」なので出産に絞っていますが、妊婦さんたちはそれぞれに困難な背景を抱えています。

志田未来が演じている妊婦さんは、本人も夫も聴覚障害者で音が全く聞こえない。

もうすぐ出産なのだけど、自分の母親にも、耳が聞こえないのに子供を持つことを反対されていた。

ただでさえ、初めての出産は何かと心配なのに、その後の子育て・・・どうなっていくのだろう、と不安でいっぱいになっていた。

 

う〜ん、確かに!
音が聞こえないというのは、子供の訴えに気がつかない可能性が高くなるのだから、かなりの困難が予想されます。

でもあらためて、自分の子育ての時にもし音が聞こえなかったら、と考えてみました。

夜の授乳は、何回かは泣き声で眠りの淵から引きずり出される感じで起きたけど、大体は気配で起きていたのを思い出しました。

なんとなく、ふっと起きたら、子供も起きて動きだしたり。
産後しばらくは、母親と赤ちゃんのリズムが同じなんだな〜と感じていました。

音がなくても、赤ちゃんと添い寝していたら、起きたらわかるんじゃないかな。

でも怖いのは突発的な出来事。

子供の怪我や体調の急変などは、泣き声でわかることも多いので・・・。

でも、音に反応して光で知らせてくれるセンサーライトもあるようです。

サウンドモニター セット X870

サウンドモニター セット X870

 

出産後、赤ちゃんの聴覚は異常なし、と告げられて喜ぶ夫婦。

本当に子供って、両親のどちらにもないものを持って生まれてきたり。

不思議です。

我が家でも、アレルギー体質はすべて引き継いでしまったのですが、性格は私にも旦那にもみんな似ていないんです。

私は子供の頃から協調性がなくて自分の世界に引きこもるタイプでした。

なので、正直ずーっと人間関係では苦労し続けてきました。

でも、子供たちは病弱ではありましたけど、みんな精神的にタフで明るい。

ちょっとショックなのでは?と思うような出来事があっても、すぐ忘れて笑ってる。

子供たちを見ていると、つくづく自分が子供だった頃と違うなーと思います。

自分にはない素敵な部分をたくさん持っていて、本当に良かった。

 

ただ、子供を持つということは想像もしていなかったような病気や障害を一緒に背負うことでもあるんですよね。

 

もう一方の妊婦(高橋メアリージュン)は、仕事の大事なプロジェクトの途中で出産を迎えるため、産後の子育てと仕事の両立の心配で気が気じゃない。

さらに、生まれてくる赤ちゃんの心臓に穴が空いていると告げられる。

母親が泣き止まない赤ちゃんを抱っこしながら
「心臓に穴の空いた赤ちゃんと二人きりなんて心配で無理!」と叫ぶのですが、その時夫が
「大丈夫だよ!俺も手伝うから。」と言う。


・・・ん、人ごと?

と思った瞬間、四ノ宮先生(星野源)がその夫に

「何言ってるんだ。手伝うじゃないだろ?あんたの子だよ。」

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とビシっと言ってくれて、スッキリしました。

でもね、結局その夫は育児休暇をとらずに、妻が泣いている赤ちゃんと途方に暮れたように部屋にいるシーンが流れて、結局はほとんどこうなんだなって思いましたね。


ところで育児休暇、とった夫ってどれくらいいるんだろう?

うちの旦那の当時の会社も「育児休暇」と名のつくものはありましたが、「そんなの取れるわけないじゃん」ていう感じで、三人の出産のうち一回もとりませんでした。

私も諦めていましたね。
日本のほとんどの会社で、男性の育児休暇って「絵に描いた餅」ですよね。

大きな会社や、お役所関係なら取れるんでしょうか?

だからほぼ孤育て、今でいう「ワンオペ育児」まっしぐらでした。

 

 でもたとえドラマでも、出産のシーンを見たら、なんだかハッとさせられました。 

新生児って本当に、神々しいんですよね。周りの空気まで洗われるような・・・。

(よくドラマでは「この子絶対生後3ヶ月くらいだよね」という新生児役の赤ちゃんが多いけど、コウノドリでは本当に新生児がたくさん出ていて驚きました!)

そういえば長女が生まれた時に、白目が青かったので驚いたのを思い出しましたね。

真っ白な魂、生命力のかたまりっていう感じがしました。
次女も長男も、生まれたては本当に清々しかった。
(今は俗世にどっぷりと浸かってしまいましたが・・・)

あの、生命力の光に自分も照らされて、私もたくさんのエネルギーをもらえたような気がします。

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 そういえば、志田未来さんといえば、三浦春馬さんと共演したドラマ「14歳の母」で、14歳で出産する役でしたよね。

その時も衝撃でしたけど、考えてみたらうちの長女は今14歳・・・。

いや〜、あらためて「ありえない」って思います。

でもその志田未来さんももう24歳!

お母さんになってもおかしくない年齢なんですね〜。

時がたつのは早い!

 

命の誕生は本当に素晴らしいけど、それだけでは終わらない。
それは1人の人間の、人生の始まり。 

色んな意味で考えさせられたこのドラマ、次回も楽しみです。

 

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