勝手気ままにイラストコラム

音楽・芸能ネタのイラストコラム。育児マンガ・水彩イラストは「Suiの水彩日記」にて。

破壊力がすごいサトウの鏡餅のCM

お題「年末年始に見たもの・読んだもの」

気がついたらもう大晦日ですね。

皆さま、年を越す準備は終わりましたか?

我が家はクリスマスグッズこそ片付けましたが大掃除も中途半端・・・。

なのに「逃げ恥」再放送をずっと見ています。

 

ところでお正月飾りといえば鏡餅ですが、先日このCMを見てびっくりしました。

 あのサトウの鏡餅の宣伝です。

 

♪か〜がみもちもち、か〜がみもちもち、食べたらちぎって らくポイポイ! ♪

www.youtube.com

 

鏡餅は切る時大変なので、形だけ鏡餅で、中に切り餅が入っているもの。

便利なので私も買ったことあります。

 

でも、着物姿の3人の美女が鏡餅の容器をグシャッと潰し、

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さらにはベリッと破いて・・・

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今や形だけになったとはいえ、鏡餅をボコボコにする映像・・・

いや、食べる前からそれ見せられるとさすがに「!!!」てなりました。

 

まずなんでお正月に鏡餅を飾るのでしょう?

以前読んだこの本に書いてありました。

本当は怖い日本のしきたり

本当は怖い日本のしきたり

 

鏡餅は歳神様が降臨するためのもので、それぞれの家にやってきた先祖の霊が一族を見守ります。

そして神が宿ったそのお餅を鏡開きの後に皆で食べる、霊を体に取り込むカニバリズムだというのです。

ちなみにこのお餅を家長が子供達に分けたのが「歳魂(としだま)」=お年玉の起源だとか。

 今はお年玉を餅でもらったら子供もがっかりですよね。

 

そんな鏡餅の起源を考えると、さすがにあのCMはないんじゃないかと思うのですが・・・。

 

ところでこの本、他にも色々な日本のしきたりについて書いてあります。

 

羽根つきは中国から伝わった「毬杖(ぎっちゅう)」というゲームが原型。

室町時代には毬は羽根に、毬杖は木の板に変化し今と変わらない羽根つきになったそう。

そして羽につける球は無患子(むくろじ)の木が使われたのですが、それは「患いのない子」と解釈され厄払いの意味を持つようになったそうです。

 

ひな祭りは娘に襲いかかる病、穢れなどの厄災を雛人形に移して避けるという意味があり、七五三も我が子が7歳まで育ってくれたら一安心。氏神様にお参りするという儀式です。

疫病などで子供の死亡率が今とは考えられないくらい高かった昔、「7つまでは神のうち」と死んでも仕方のない時期と考え、子供を失う苦しみを少しでも和らげる言葉があったようです。

 

日本の風習は、本当に乳幼児の死亡率の高さを背景に作られていったものが多いのを改めて感じました。

 

そして薬などがなかった時代に病で苦しむ子供を前に、藁をもすがる思いの親の気持ち、わかるような気がします。

我が家は子供3人、皆体が弱くて病気ばかりしていたので、一昔前だったらもしかして成長できていなかったのでは・・・とつくづく思うのです。

 

さて明日は元旦。

お正月に初詣に行く人は大勢いますが、一般的になったのはここ100年くらいみたいです。

大晦日から歳神様を迎えて(鏡餅)祭り、静かに過ごすのが伝統的なお正月。

明治時代に近代国家をめざそうとした国策で、国をひとつにまとめるために国家神道を用いたのです。

天皇を現人神とし、その下に全国の神社を配して祭事を行い、国民的な宗教にした。)

実は初詣は日本の軍国化で一般的になったんですね。

 

おみくじは、もし「凶」をひいても、それを神木に巻きつけて何度でも引き直しができるそうです。

私は「大凶」を引いた後にひき直したらまた「大凶」が出たことがあります。

その年はロクでもない年でした。

 今ではもう、あまりおみくじはひきません。

 

この本には他にも、日本古来の風習や祭り、言い伝えなどの由来がたくさん書いてあり、とても面白かったです。

 

 

さて最後になりましたが・・・

このブログは今年7月に始めてこれで27記事目。

もともとWordpressでブログを書いているのですが、そちらは子育てや水彩イラスト中心なので、本や映画・ドラマなどの感想などのブログをこちらで描きたいと思って始めたのです。

でも、なんだかまとまりのないブログになってます。

 

それでも読んでくださっている方、お付き合いありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

「コウノドリ1」の感想 6話〜10話(それと少しコウノドリ2)

いよいよ今日「コウノドリ2」の最終回ですね。
朝の情報番組で、綾野剛さんや松岡茉優さん、坂口健太郎さんが出演していました。

 

最近アマゾンプライムビデオで「コウノドリ1」を全部見て見たのでその感想の続きです。 
今回は6話から最終回の10話です。
(1話〜5話↓)

suisa.hatenablog.com

それから少しだけ「コウノドリ2」も付け加えました。

第6話 ちょうどいい産み時って難しい。高齢出産のリスク

ペルソナ医療センターに43歳の妊婦が運ばれてきた。

2年前の子宮筋腫の手術の影響で子宮が破裂し、赤ちゃんは助からなかった・・・。

5年間の不妊治療の後ようやく妊娠した敦子も43歳。

待ちに待った出産の時、大量出血で止むを得ず子宮を全摘することになった。

 若すぎる出産も困難ですが、高齢出産も難しい問題が起こりやすく、そこのあたりもシビアに描かれています。

 このエピソードの前半、救急救命士の加瀬先生が

「あと10年早く産んでたらなー。やっぱり出産は若いうちがいいよ。」と言うのですが、そこにムキになって反論するのが下屋先生。

 大学を出て、就職して頑張って仕事して、いざ子供を作ろうと思ったら「高齢出産」と言われる年齢になっていた・・・。 

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(今の日本は)簡単に子供を産んで育てられる環境じゃない!

そうだそうだ!と思わず言った女性が何人いたことか。

でも、そこで新井先生が一言。

 女にはタイムリミットがあるのよ。

 

 子育てするためには相手も必要。

好きな相手と結婚や子供を持つことの考えやタイミングが合うとも限らない。

なかなか人生そう思い通りにはならないですが・・。

 

私の周囲にも高齢出産は多いです。
彼女達もたいがい元気だし、芸能人でも高齢出産でも普通に出産、楽しそうに子育てしている様子が露出されていたりすると、皆大丈夫なんだろう・・・と思ってしまいますが、それこそ個人差もあるんですよね。

 

実際無事産んでからも、長〜い子育てが始まりますからね。

体力だけでなく経済的な面でも、子供が大学卒業前に定年退職することになったりと厳しい面があります。

とはいえ若い場合も経済的に厳しいわけで・・・。

ほんと「ちょうどいい産み時」難しいですね。


第7話 助産院での出産と、設備の整った病院での出産。自分の時と照らし合わせて。

自分は助産院で出産したいという強い思いのある妊婦、亜沙子。

定期検診で助産院と提携しているペルソナ医療センターへ来ても、憮然とした態度。

助産院での出産に否定的な発言をした四宮先生(星野源)に対し、助産師の小松(吉田羊)は反感をあらわにする。

なぜかというと、小松の母は昔助産院を開いていたのだった。

 

私はこの亜沙子の気持ちがすごくわかりました。

なぜかというと、私の最初の出産は里帰りで個人病院だったんですけど、すごく業務的で全く満足のいくお産とは言えなかったからなんですよね。

だから、二人目の出産は助産院でしました。

 

病院も色々あるので、一概には言えないと思いますが、私の場合最初の出産の時、小松さんのように親身になってお世話してくれる助産師はいませんでした。(看護師はいた)

陣痛が進んで子宮口が10センチ近くまで開いてくると分娩台に乗るんですけど、初産の私は陣痛で15時間くらい苦しんでもなかなか開かず・・・。

その病院ではただ見るだけで、何もしてくれませんでしたね。

さらに母乳指導などもすごく雑で、自分が家畜になった気すらしました。

 

 最初だからというのもあると思いますが・・・苦しい思い出です。

 

助産院では陣痛がなかなか進まない私に、お灸で末端を温めてくれたり、会陰(つまり入り口、いや出口?汗)が切れないように手で伸ばしてくれたり、母乳の指導もすごく丁寧。

病院では問答無用に切られましたが、切開されないと(少し切れたけど)産後が全然違うんです。

すぐに普通に歩けました。

とはいえ、もし裂けてしまったら、医療用のホチキスで留めるみたいなんですけどね!←聞いてゾッとしました。
(でも初産の場合はやっぱり切れやすいようです。)

料理もおいしくて本当に満足のいく出産でした。

 

でも、この回を見て、あらためて助産院が万人のお産にすごく良い!とは言えないんだなと思いました。

今の医療があるから助かるお母さん、赤ちゃんがいるのも事実なんですよね。

実際には助産院での出産でトラブルが起きたら、すぐに提携している病院へ搬送されますが、一刻を争う場合もあるでしょうね。

この亜沙子も、結局はペルソナ医療センターで帝王切開での出産になりました。

 

納得のいく出産をしたい、という当たり前の思いは尊重してほしいですけど、その前に命あってのことですよね。

 

第8話 なんでうちの子が?口唇口蓋裂無脳症・・・

前回無脳症の胎児を妊娠し、諦めざるを得なかった悲しい過去を持つ妊婦、実咲。

今回の妊娠でも、不安や前回の悲しみをなかなか乗り越えることができない。

一方初めての妊娠に幸せを感じていたマキは、四宮先生から胎児が「口唇口蓋裂」という、口の上が閉じずに裂けたままになっている状態だと告げられる。

とにかく不安を感じるマキ。

 だけど、口唇口蓋裂の子供を持つ母親から手紙をもらったこともあり、段々と前向きな気持ちになってくる。

 

産科医としたら色々な疾患の中で「口唇口蓋裂」は手術で見た目も機能もちゃんと治るという意味でそんなに大きな問題ではないのかもしれません。

でも、親にしてみたら普通の子供と違うことが明らかにわかる顔、ということですごく大きい出来事だと思います。

しかし日本人では500人に1人生まれてくるという・・・。

そうえいば私の知り合いでもお子さんが口唇口蓋裂だったと聞きました。

手術をして、今はわからないほどになっていると思います。

 

無脳症は大脳がない状態のため、通常生まれても生きていくことができないそう。

原因ははっきりしていないものの、妊娠前期に葉酸の摂取をするとリスクを低くすることができるそうです。

どちらも誰にでも起きる可能性のあること。

だけど、いざ自分や身内に起きたら!

 

胎児が「口唇口蓋裂」と聞いて動揺する妊婦さんに、四宮先生が冷たい対応をしたので、その妊婦さんは四宮先生からコウノドリ先生へ主治医を変えます。 

サービス業ではないので、愛想よくする必要はないのかもしれませんが、動揺する気持ちはわかりますよね。

四宮先生に「もう少し優しくしてください!」というのはちょっと笑いつつも納得でした。

少しの心配事でも妊娠中はナーバスになりやすいんですから。

第9話 助からなかった命。でもその命の意味は。

23週で生まれてきてしまった赤ちゃんの両親に赤ちゃんがこの先、生きていくことが難しく、もし生きられても障害を抱える可能性が高いことを説明する新井先生(山口紗弥加)。

ならなぜ助けた!と父親に責められる。

とにかく赤ちゃんを助けたい一心の新井先生だったが、その言葉にショックを受ける。

そして必死の看護も虚しく赤ちゃんの体内に出血が起きて・・・。

まだ望みはある!と主張する新井先生に今橋先生は、両親に赤ちゃんを抱かせることを促す。

 いつもはクールな新井先生が見せた、折れそうな心。

 一生懸命に助けようとするものの、赤ちゃんの命は消えかかっている・・・。

その時、最後まで管に繋がれたままで終わらせていいのかと新生児科部長の今橋先生は諭す。

 

これは、赤ちゃんだけではなく、人の死生観そのものに通じることですよね。

この先、生きていくのが難しいのに、どうして助けたんだ?

と責めた父親も、目の前で消えかけている命の我が子に触れたことは、その子の存在を大きく感じることになったのではと思います。

 

 助けたくても助からない命もある。

じゃあ短すぎるその命は、果たして無意味だったのか?

決してそうではなかったんだと思わされたエピソードでした。

 

第10話 子供がもし病気や先天的な疾患を抱えていたら・・・

第2話で出てきた浩之(小栗旬)は、妻が残してくれた子供を一人で必死に育てている。

でも、実際は仕事を頑張れば子供に負担をかけるし、子育てをちゃんとやろうと思えばやりがいのある仕事を諦めるしかない。

一度は子供を両親に預けるつもりになったが・・・。

 

新生児医療室に入院している息子に母乳を届けている亮子。息子は先天的な疾患(18トリソミー)抱えた赤ちゃんだった。

疾患を徐々に受け入れる母と違い、父親はなかなか会おうとしない。

だが皆の後押しもあり、赤ちゃんに対面する。

浩之(小栗旬)のエピソードはずっと続いています。

脳死状態になった妊婦から出産させるのも大きな山場ですが、そこからシングルファーザーとして過酷な子育てが始まる。

一生懸命仕事も子育ても頑張るって、口で言うのは簡単ですが、物理的に無理ですよね。

できるように見えている人は、たとえ配偶者じゃなくても、必ずサポートしてくれている人が身近にいるんです。

 

「保育園落ちた日本、死ね!」というブログが前に話題になりましたが、無事保育園に入れても子供はすぐ病気にかかる。

病気になったら思うようにすぐには回復しません。

ひょんなことから、すぐに悪化する。

私の周りでは子供が入院してしまうこともけっこうありました。

子供の検診や予防接種だけでも相当数あります。

ところで共働きで2人子供がいる友人、どうやって?と思ったのですが、幸いそんなに病気はしなかったこと、それから病児保育施設が充実していて、杉並区の場合1日三千円で利用できたそうです。

住む場所も重要ですね!

 

しかしこのお話で、子供を自分の親に託すつもりだった浩之は、コウノドリ先生の言葉で結局考えを改めて、自分で育てる決意します。

そして1歳になった赤ちゃんをつれてくるのですが・・・

え?小栗旬そっくりじゃない??と思ったら、どうも本当に小栗旬のお子さんだったようです。

・・・て、2年も前のドラマなので、今はもう3歳くらいなのかな。

下のお子さんも生まれていますよね。

  

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18トリソミーの赤ちゃんの話、私もママ友に「◯◯トリソミーの子供がいる」と聞いて驚いたことがあります。

そのママ友は全部で四人お子さんがいるんですが、2番目のお子さんが16か18のトリソミーと言われる遺伝子疾患を抱えて生まれてきました。(そんなに色々あるとは知らずに、うろ覚えでした。21トリソミーはいわゆるダウン症です。)

 

やはり・・・子育ては相当過酷だったようです。

そのお子さんは母になつくとかそういう愛着の感情がなく、何度も悲しい思いをしたとか。

下に妹たちが生まれてきた時、初めて子育てってこうだったんだ!と思ったそうです。

 

今は出生前診断で、ある程度の遺伝的な疾患はわかる可能性が高いそうです。

この関連がある話、先週「コウノドリ2」で放送だったので付け加えました。↓

前回「コウノドリ2」の10話「出生前診断」を見て

そしていきなり今放送している「コウノドリ2」の話なんですが、先週の放送では「出生前診断」のエピソードでした。

 

診断で胎児が「21トリソミー」(ダウン症)と確定した夫婦2組。

1組は中絶を選び、もう1組も中絶にしようとして、最後の最後に母親が「産みたい」と言い決断を変えます。

 

今までのドラマだったら、産む方を選択させるだけだったのでは、と思います。

でも1組は中絶・・・。

さすがにこのドラマの中でも相当重かったですが、実際はもっとシビアなようです。

 

私は3人出産しましたが、3人とも出生前診断は受けませんでした。

どういう子でも受け入れる!

という強い意志があったわけではなく、上2人の時はそういう検査はリスクの多い羊水検査しか知らず、末っ子の時は知ってはいましたが病院で何も(やりますか?とも)言われなかったのでそのまま過ぎたという感じです。

 

でももし出生前診断して、何らかの遺伝子疾患があると知ったらどうするか・・・

正直わかりません。

本当にその立場になってみないと・・・いやその立場になっても日々心揺れたりしそうです。

 

でも「やっぱりこの命を大切にしたい」と思って産む選択した人に、「自己責任」とかいう論調の人が出てきやしないかとも思いました。

それだけは断固としてやめてほしいです。

 

このドラマで、今まで実際に出会った母子を思い出し、どういう思いだったのかな・・・とあらためて考えました。

コウノドリ2」も今日が最終回ですが、また気合を入れながら見たいと思っています。 

今さらですが、「コウノドリ1」(1話〜5話)の感想 

今「コウノドリ2」を放送していますが、毎回感情移入しすぎて号泣しそうになってます。


でも実は「コウノドリ1」を見ていなかったんですよね・・・。

アマゾンプライムビデオにあったので、これはラッキー!と見はじめました。

 

もしかして私と同様見ていない人もいるかも?(いないか)

自分の身の周りで聞いたこと体験したことを重ね合わせて、あらすじと感想を書きました。

10話まであるので、5話ずつに分けて投稿します。

第1話 あの、出家した女優が”野良妊婦”役?

出産まで検診しないで、陣痛が起きてからコウノドリ先生が働くペルソナ医療センターへ運ばれてきた、いわゆる”野良妊婦”の矢野夏希。
頑ななまでに周囲や産んだ赤ちゃんに心を開かない夏希だったが、実は彼女自身が悲惨な生い立ちをし、更に赤ちゃんの父親には捨てられているという境遇で、この先の自分の人生に希望が見出せなかったのだった。

 
このお話で、結局生まれた子供は乳児院へ保護されることになります。

 両親も、その祖父母たちにも、皆に祝福されて迎え入れられる赤ちゃんがいる一方で、誰からも祝福されずに生まれてくる赤ちゃんがいる。

この先の、赤ちゃんが背負って行く厳しい未来を予想しながらも

「生まれてきて、おめでとう」

と赤ちゃんに指を差し出すサクラ(綾野剛)と、その指をぎゅっと握りしめる赤ちゃんの映像に、見ていて切なくなりましたね・・・。

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生まれた時は皆、何も身につけていない。
でも、退院した時から全く違う環境のもとで成長して行く。

 この先、生きて行くことに困難が予想される赤ちゃんにも、暖かく祝福の言葉をかける、サクラ先生みたいな大人がいたら。

野良妊婦の「夏希」役をあの(元)清水富美加さんが演じているんですけど、あらためて演技上手だったしもったいないなぁと思いました。

第2話 命の始まりと終わり

浩之(小栗旬)とその妻・晴美は、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんを楽しみにしていた。
しかし、交通事故の巻き添えにあい、妻は頭に大怪我を負い、ペルソナ医療センターへ運ばれてきた。

母体の命を第一に考える救命救急の加瀬に対し、いつ命が絶えてしまうかわからないような危険な状況に、赤ちゃんを早く取り出すことを提案するサクラ。

しかし、とうとう晴美の心臓が止まってしまい、緊急オペで出産となる。

誕生の瞬間は、母の命が尽きる時だった。

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実際にこんなことがあったら・・・。

どちらも助けてほしいですよね。

でも、母体は脳の損傷が激しく、急いで取り出さなかったら赤ちゃんまで死んでしまう。(実際は心臓が止まってから緊急オペで赤ちゃんを取り出したのでした。)

 

幸せの絶頂から急に突き落とされる夫、小栗旬さんが迫真の演技をしています。

その後のシングルファーザーとしての困難な日々は、この後も出てきます。

 

この話のように事故によってではないですが、私の知り合いも出産中意識がなくなり、3日間意識不明だったそうです。

親同士で生まれてきた子供はどちらが引き取るか、という話までしていたそう・・・。

幸い意識が戻りましたが、まさか命の危険があるなんて!という感じだったと思います。

 

一つの命が誕生してとても嬉しい日のはずなのに、それは母が亡くなった日。
なんとも言えない話でした。

第3話 四宮先生のトラウマ。妊婦にやめさせられなかったために・・・

妊婦(石田ひかり)が妊娠中に風疹にかかったことで、生まれてきた子供は白内障や心臓病を患っている。
その子供を案じ、あまり表立たないようにしようとする母に対し、子供を「見守る」という姿勢を促していく周囲。

一方タバコをやめられない妊婦に対して強い口調で

「タバコをやめられないなら母親になる資格がない!」という四宮先生(星野源)。

しかしその妊婦はやめられず・・・とうとう早期胎盤剥離になりかけてしまう!

しかし偶然四宮先生が居合わせたおかげで、母子ともに助かった。

でも四宮先生は浮かない顔。

四宮先生の心には、助けられなかった人たちへの悔恨があった。

 

私が妊婦になった時、驚きました。

塩分は1日8g以下にしろ、お酒はダメ、タバコももちろんダメ、体重が増えすぎたらすごく怒られる。

やれないことだらけで、正直うんざり・・・。

 

この話で「お前まだタバコやめないの?」という夫はタバコを吸っています。

 「なんで私ばっかり」子供を作ったのは共同責任なのに・・・!

夫もタバコやめろよって思いますよね。

私も妊娠中お酒をやめているのに、ダンナは全く今まで通り。

私の前でおいしそうに飲んでいるので頭にきました。

 

でも、お腹の中で胎児が育っている。

赤ちゃんの命に必要な酸素も栄養も、すべて母親の胎盤から。

・・・それは頭でわかっていても、妊娠中はストレスも溜まりやすいので、急に何もかも我慢するのはけっこう辛いですよね。

だからこそ、妊娠する前からどれだけリスクがあるのかを徹底的に周知するべきだと思います。

 

四宮先生は過去、自分が受け持った妊婦が早期胎盤剥離で死亡してしまったのでした。その上に生まれた赤ちゃんは低酸素脳症で意識のないまま・・・。

家族がお見舞いにも来ない、その眠ったままの子供に毎日会いに行っていたのでした。

 

患者に好かれなくてもいい。

安全に出産させる、それこそが医者の使命なんだ。

 

無愛想であまり感情を表にださない四宮先生が、たまに出す本音。

 不器用だけど、強い信念を持っている姿に胸打たれました。

第4話 超未熟児で生まれてきてしまったら・・身近な子供を思い出しました。

妊娠21週で切迫流産になりかけた妊婦、陽子。

入院して絶対安静でいたのだが陣痛が始まってしまい23週で緊急帝王切開になってしまった。

しかし、赤ちゃんのあまりの小ささ(452g)に呆然とする下谷先生(松岡茉優)。

 

この話を見て、幼稚園の通園で同じバス停だったAさんを思い出しました。

 

Aさんは年少さんのお姉ちゃんと、お腹に赤ちゃんがいました。

Aさんが だいたい妊娠7ヶ月頃、いつもはAさんが来るのにダンナさんがバス停にいました。

聞いたら、なんと出産したと言うではないですか!

赤ちゃんの成長がお腹で止まってしまい、出さざるをえなかったようです。

 

でも7ヶ月頃っていうと1000g以下ですよね。

本当に小さかったと思います。

その数ヶ月後、私にも末っ子が生まれました。

 

月日はたち、末っ子が3歳くらいの時に、Aさんとその赤ちゃんに会いました。

でも・・・本来なら末っ子より大きいはずのAさんの子供は、まだ赤ちゃんサイズでした。

うちがあげた姉妹のお下がり(70cm)がまだ着れたのです。

私は一瞬、言葉がありませんでした。

 

しかしまた月日は流れ・・・

学年的にはうちの末っ子と同じなのですが、1年遅れて来年同じ小学校の支援学級に入学するそうです。

その子供はやっぱり小さくて、見た目的には3〜4歳くらいに見えますが、歩いているし元気に遊んでるのを見ると、本当にすごい!良かったなと思います。

おそらく成長を促進する治療など行っていたとは思いますが・・・ここまで元気に成長するってあの時想像できませんでした。

 

少し前の時代に生まれたのなら、その赤ちゃんはもしかして育っていなかったかもしれない。

超未熟児は肺や脳に障害が起きるリスクが多いというのも事実だし、綺麗事だけではいきませんが、目の前で実際に一人の人格を持ったその子供を見ると、やはり命ってすごいと思います。

 

第5話 14歳の出産なんてありえない!でももし?考えさせられる話。

ペルソナ医療センターへやってきたのは、わずか14歳の妊婦、玲奈!

 同級生との間に子供ができてしまったのだがそれに気づかず、すでに妊娠8ヶ月になっていたのだった。

 最初は子供っぽく自覚もなさそうな若すぎる妊婦だったが、段々と変化が出てきて・・・。

 

うちの14歳と12歳の娘たちと真剣に見ました。

玲奈が出産するシーンは圧巻でした!!

苦しむ玲奈の声を壁越しに聞いている少年(父親)や里親たち。

最初に病院へ来た時はまだまだ子供だった少女が、赤ちゃんと対面した時には心底嬉しそうな母の顔になりました。

(どうしてこんなにリアルに演技できるんだろう?)
・・・と思ったら、すぐに里親の元へ連れ去られてしまいます。

 

若すぎる妊娠・出産は、結局赤ちゃんを手放すという、母にとっては辛い決断をしなくてはいけなくなりましたが、長年子供をもつことを願っていた里親たちにとってはその赤ちゃんは待ちに待った存在!

見ていて辛いだけではありませんでした。

 

そうそうこの回で、コウノドリ先生の生い立ちにも触れられています。

サクラは母親が亡くなり乳児院で育ちました。

中には里親さんに引き取られる子供もいたのですが、喘息持ちのサクラは引き取り手が現れなかったとなっていました。

 

今は里親制度は、赤ちゃんの性別や希望などは聞き入れられないそうです。

つまり「どういう子供であっても育てる」という決心がないと里親として認められないんだそう。

 

本来は親が育てるべきですが・・・

血が繋がらなくても、里親に育てられた方がその子供にとって幸せに暮らせるということも多々ありますよね。

もっとそういう結びつきが広がっても良いのにな、と思います。

 

このドラマすごく楽しみなんですけど、常に色々と考えさせられるドラマなので、毎回見終わるとぐったり。

でも、中学生や高校生に授業で見せたらいいんじゃないかな、と思うくらいのドラマです。

 

6話〜最終回はまた今度・・・。

ノートパソコンと一緒に使うのにちょうど良いペンタブレット(マウスも)

今週のお題今年買ってよかったもの

 

今年、何年かぶりにパソコン周辺機器を変えました。


まずマウスです。

私のお誕生日のプレゼント何がいい?

とダンナさんに聞かれて、ずっと使っていたマウスがクリックする時指が痛くなってしまうで、Appleのワイヤレスマウスをリクエストしました。 

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普通のマウスみたいに、ボタンが分かれていなくて見た目もきれい。

真ん中をスーッと触るだけでスクロールされます。

 

邪魔なコードがないのもいい!
充電すると、数日余裕で使えます。

 

でもねぇ・・・

充電している時、なんだかフナムシがひっくり返ったみたい。

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日頃スタイリッシュにキメている人の、見てはいけないとこ見ちゃったみたいな・・・。

 『充電中は見ないで〜!』

薄くて持ち運びやすいのもいいです。
パソコンと一緒のキャリーバッグにもスルッと入ります。

 

だけど、やっぱり連続してクリックしていたらやっぱり指が痛くなってきてしまいました。

 

なので結局、もう何年も使っているペンタブレットを接続して使っていたのですが・・・。

パソコンの画面まで遠い〜!

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ペンタブレットの余白が多すぎるんですよね。

画面までどんだけ遠いんだっていう・・・。

 

おまけにゴムの部分は劣化してボロボロ。
コードと本体の部分はちぎれそうになっていました。

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よし、新しいものを買おう!

ペンタブレットを探し始めました。

 

でも色々ありすぎて・・・悩む!

 私は、基本は水彩で手書きしたものを取り込んで、修正だけペンタブレットを使ったりするので、そんなに高性能でなくてもいいかな・・・。

 

と、すごくシンプルなものにしました。

8,640円でした。

 

Amazonで注文したらすぐ配送されてきました。

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タブレットドライバは同包されておらず、以下のサイトからダウンロードします。

One by Wacom: セットアップして使い始めるには| Wacom

 

お〜、余計なスペースがなくなり画面が近くなった!

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書き味は、前のタブレットのツルツルに慣れていたので、ちょっと滑りが悪くて使いづらく感じました。

 

エアブラシも力いれないと思うように描けなかったので、筆圧調整をし、柔らかめ(少ない筆圧でペン先が反応するよう)にしたら、かなり使いやすくなりました!

 

側面についているボタンをクリックやダブルクリックに変えたりもできて便利。
私は絵を描く時以外もペンタブレットを常に使っています。

 

満足なのですが、一つだけ不満が・・・。

それはペンを入れるホルダーがすごくきついこと。

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きつすぎて、ペンを入れるのが一苦労です。

まあ持ち運ぶ時だけ入れるっていう感じなんでしょうね。

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価格、機能含め、ノートパソコンにはうってつけのペンタブレットだと思います。

 

 

ところで今公開いている映画「DESTINY鎌倉ものがたり」でもWacomタブレットを使っているようです。

www.youtube.com


こちらはもっとハイグレードのタブレットを使っているみたいですね。

パソコンに接続しなくても、メモリも内蔵されてこれだけで描画、編集できるような。ipad proよりもさらに描画に重点をおいたタブレットなんでしょうね。

 

しかし普通の会社員の月給1ヶ月分くらいの価格はしそうです。

とはいえこれで映画クオリティの作品もできるんですから・・・個人が所有できる価格ということを考えると、すごいことですよね。

Amazonプライムビデオで見ました。「箱入り息子の恋」「ビリギャル」「ドクターY」

私、先日Amazonプライム会員になりました。

・・・というか、気がついたらなっていました。

買い物して配送の画面で「Primeのお試しをする」というところにチェックが入っていたらしいです。

プライム会員だと配送が早いのは知っていましたが、別に急ぐわけでもなし。

すぐやめよう、と解約しようとして・・・

でも、ビデオも見られるんだ?じゃあちょっと見てみようかな。

Amazonプライム・ビデオ

Amazonプライム・ビデオ

 

そしたら見たかったドラマ、色々ある!

映画も、アニメも!?っていう感じです。

 と、まんまと「お試し大作戦」の策略、いやサービスにかかったんですよね。

 

今週は子供達が病気で引きこもっていたこともあり、けっこう利用しました。

おすすめビデオを書こうと思います。

 

「箱入り息子の恋」

これ、実は前も見たのですが、今回プライムビデオに入っていたのでまたあらためて見ました。

星野源さんが演じる市の職員、天野雫健太郎は定時に仕事に行き、定時に家に帰る日々を送る全く面白みのない男。

35年間彼女がいたこともなく、ある日とうとう健太郎の両親(平泉泉、森山良子)が代理見合いをさせることに。

そこで出会ったのが、盲目の美女の奈穂子(夏帆)。

初めての恋に落ちる健太郎だが奈穂子の父(大杉漣)の大反対にあい・・・。

 


 内容は「逃げ恥」とかぶりますが、この映画の方が先です。

 初めての恋に舞い上がり幸せを感じたものの、心身ともに傷ついていく健太郎。
ぶざまに見えても一生懸命な姿は、応援したくなりました。

ただ、「逃げ恥」の平匡さんを想像すると、健太郎の方がちょっと気持ち悪く見えますが・・・。

その分、より「良い年まで彼女が1回もいたことのない男」をリアルに感じます。

でも、家族で一緒に見ると多少気まずい感じはするかも・・・。

 

父の大反対により、別れさせられた奈穂子と偶然街で会い、牛丼屋までそっとついて行く健太郎。

そして牛丼を食べながら泣く奈穂子を見て、その後たまらず泣く健太郎。

このシーンはすごく良いのですが、個人的には「奈穂子さん!」と叫んだ時の周囲の反応の描写がすごく面白かったですね。

(ちなみに絵に書いてあるセリフ、健太郎以外は想像です。)


でも最後のシーン・・・(見てない人はここから先読まないでください)


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健太郎が奈穂子の部屋へ忍び込むところで、自分だとわかるようにとかげの鳴きマネをするんですけど、タモリさんに見えてしょうがなかった!

いや、これタモさんでしょ!

そしていくら反対されてるからって忍び込むのは・・・ストーカー?(奈穂子がまだ健太郎を好きな気持ちがあるとはいうものの)

 

このシーンは、昔飼っていた柴犬が発情した時、どこからともなく家に忍び込んできたオス犬を思い出しました。(不発でしたが)

からしたら「コラー!!!」ですよね。それは殴られるわ!

 

健太郎がケガばかりしているのもさすがに・・・と思いましたが、ぶざまでいながらもどんどん男になっていく健太郎の姿は応援したくなりました。

笑いあり涙あり。面白かったです。

ビリギャル

本がベストセラーになり、前からちょっと見てみたかったので、子供達と一緒に見ました。

有村架純が演じるさやかは、遊んでばかりのギャル高校生で学力は小学生レベル。

しかし心配した母親と一緒に坪田(伊藤淳史)が働く塾へ訪れる。

目標は大きく!慶應義塾大学合格。

だけど、偏差値40からの道は険しく、何度もくじけそうに・・・。

果たしてさやかは、合格できるのか!

 

有村架純さんがギャル!

想像もできなかったけど、自然に演じていました(というか金髪も可愛かった)。

しっかし、聖徳太子を「せいとくたこ」と呼び、太った女の子のことでしょ?とか

日本地図を書かせれば丸1つ。とか、

普通だったらこの状態から1年で最難関の大学合格は無理ですよね・・・。

もしここからたった1年でそこまで伸びるのだとしたら、もともとの自頭が相当よかったのでは。

 

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さやかには弟と妹がいて、父親は自分の夢を弟に託し、弟をプロ野球選手にするためつきっきりで指導していますが、さやかと妹にはまるで無関心。

まるで認めてくれない父親に対し、反発するさやか。

 

慶應義塾大学に合格したいのは、頑張っている自分を父親に認めてもらいたいという思いもあったんです。

ひどい父親、という感じもしましたけど、頑張り続ける動機にはこういう相手も必要なのかもしれません。

 

でも同じく三人子供のいる身としては、最終的にはさやかに個別塾を週6日通わせ、慶応に合格したら大学4年間・・・一人暮らしの費用も必要だし、親は大変だな、と思いましたね。

 

結局この物語は、さやかはやりたいことがあって大学を目指したわけではなく、慶應義塾大学に合格するのが目標だったので、実は入学した後は紆余曲折あったようです。

 

私は中学生にはもう将来イラストとかデザインとか、そういう分野に行きたいと思っていて、やりたいことが特になくても皆が普通大学を目指していた高校の同級生たちや、とにもかくにも4年生大学!という先生たちには正直「なんで?」という感じでした。

 

でも特になりたいものがなくても、自分のいる位置よりだいぶ高い目標を設定してそこに入るためにひたすらにがんばる、それもいいな・・・とこの映画を見て思いましたね。

無事合格してもそれで終わりではなく人生は続いていくのだけど、頑張ってやり遂げたという体験と、努力して入った人が多い環境で、出会える人の層も変わり視野も広がる。

この映画が少しでも子供達の胸に響けばな、と思っています。

(今の所そううまくはいっていません・・・)

 

ドクターY シーズン2

あの「ドクターX」に出ていた加地先生(勝村政伸)が主役になった「ドクターX」の番外編的なドラマです。

腕はいいが、群れを好み金、名誉、女が大好きな俗物外科医、加地先生。

高額な報酬に目がくらみ、穂野倉病院の当直を引き受ける。

しかし不気味な病院で心霊現象と思われる出来事がいくつも重なり・・・。

 

このドラマ、なんと先日ダイジェスト版が地上波でも放送していたみたいですね。

「ドクターX」ファンの次女が見たがってこのシーズン2を見だしたのですが、ホラーな展開にギャーギャー言っていました。

(まあでも、本気のホラーというほどでもないですが。)

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15分くらいしかないので、あっという間に6話見終わります。

加地先生の、俗物・セコさ加減がいいですよ〜!

そしてちょくちょく「ドクターX」のメンバーが登場するので、そちらを見ている人にはさらに面白いのではと思います。

 

シーズン1も見ようとしたらこちらは有料で、1話324円でした。

15分なのに?高い!

こちらは見ていません・・・。

 

そして本日放送の「ドクターX」の最終回に登場!
相変わらず良い味出してます。

美知子は死んでしまうのか?
まあ、そんなわけないですよね。
あんなに高視聴率ドラマ、そうそうやめるわけないです。

きっとまた、続編やるんでしょうね。


ドラマが終わってからすぐに始まった報道ステーションの、赤ちゃんの心臓の手術の話題がすごすぎて「ドクターX」が飛んでしまいました・・・。

コウノドリ1」(別投稿にします。)

今「コウノドリ2」放送していますが、かなり見ごたえのあるドラマ!
コウノドリ1」を見ていなくて謎な部分もあるので、長女と一緒に見はじめたんです。

いや〜ほんと、毎回号泣しそうになります!

10話あるんですが、感想がまとめきれず、「コウノドリ1」だけの別投稿を作ることにしました。

もう2年も前のドラマで今更ですが・・・興味持っていただけたら読んでください。

後日投稿予定です。

コミュニケーション力は一生通して大事!「雑談力」が学べる2冊。

「母親」って、本当に高い対人関係スキルが求められる!

そのことに気がついたのは、子供が生まれてからです。

 

赤ちゃんが生まれて少したつと、子育て広場などへ行くようになります。

そういう場には同じくらいの子供をつれたお母さんがたがいるんですが、そこからが「母親」として対人関係を構築する始まりでしょうか。

今まで友達って、趣味が合うとか共通のバックボーンを持った人がほとんどだと思うんですけど、「母」として交流する相手は、大体の場合ただ「同じくらいの子供がいる」という共通項のみだったりします。

 そういう、ほぼ初対面の人とも自然に会話する・・・子供が小さいうちは孤独でママ友が欲しい気持ちはあるものの、まずそこからしてけっこうなハードルでした。

そして子供が幼稚園や小学校に入ってからはさらに本格的に対人スキルを求められます!

大体懇談会などがあるので、そこで子供と同じクラスのお母さんがたとおしゃべりするわけですが、こういう場で偶然隣になった人と、共通の話題を見つけて話すのってなかなか難しいんですよね。

(相手にもよるのですが)妙な沈黙が生まれたり、なんとか頑張って話しても、続かない・・・。

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もっと高度なスキルが必要なのは、PTA活動です。

これは初対面のお母さん同士でも協力して仕事しないといけないのですから、軋轢もあるし、相当大変!!!!

 

前から人見知りだという自覚はあったんですけど、そう言ってもいられないシチュエーションで苦労すること多々・・・。

自分には致命的に足りない、コミュニケーション力をどう身につけるのか。

 実は漠然とは思っていても、勉強しようとまでは思っていなかったんですけど、長女がもらってきた本を読んで「なるほど!」と思いました。

「まんがでわかる 超一流の雑談力」

先日中学生の娘が授業の一環でコミュニケーションについて学んだ時、講師の方にコミュニケーションの本を頂きました。

全員配布ではなく、たまたま…当たったみたいです。

子供が熱心に読んでいたのですが、その内容に私も興味を惹かれて読んでみました。

まんがでわかる超一流の雑談力

まんがでわかる超一流の雑談力

 

ざっとあらすじを説明しますと、
郵便局に努める麻美は仕事で求められているコミュニケーション力がないためうまく成果が出せず悩んでいる。
そんな時、盆栽を習いに来日したポールと出会って、あらためてコミュニケーションについて考えていく、という展開になっています。

 

第一印象は会った瞬間に決まる!?

アメリカの心理学者によれば、「人は最初の2秒で相手を値踏みする」そうです。

普通の表情をしているつもりでも、無愛想で気難しそうな顔していませんか?と・・・。

これって、もともとの顔にもだいぶ左右されますよね。

私はおそらく、かなり無愛想な顔をしていると思います。

頑張って笑顔を作ろうとしても、目が笑ってないとか・・・かえって違和感を感じさせそう。 

ところで、いつでも笑って見えるように口角を上げる手術が韓国で流行っているとか・・・?あのいわゆる「アヒル口」、日本でもたくさんいましたよね。

私はあんなに口角が上がっている人がけっこういるんだな〜と思っていたんですけど、整形がかなりいたのかも・・・。

 とはいえ、第1印象で微笑んで見えるというのは、不自然でない限りは確かにプラスでしょうね。

でも・・・私が本やパソコンの画面を見ながら笑っていると家族から「不気味!」って言われるんです。

笑顔が不気味じゃもう、やりようないよ!

 

日本人が雑談下手なのは「ハイコンテクスト文化」のせい?

日本では自分がそんなに表現しなくても、相手が自分の意思を組んでくれるだろう「暗黙の了解」的な文化(ハイコンテクスト文化)がある。

反対のローコンテクスト文化の欧米人は「自分の考えをはっきりと伝えないといけない」という前提があり、受け入れてもらうためには「いい表情、いい声をしなさい」と躾けられる。

 日本人同士なら(ハイコンテクストで)通っても、これから外国人とも渡り合っていかないといけない場面が増えてくるのなら、日本人は最初から不利。

 

そういえばハイコンテクスト文化で思い出したのが、話題になった「忖度(そんたく)する」という言葉。

はっきり言葉で示されなくても、意を汲んで行動する。

日本の政治でもこうなんですからね・・・。

 

そういえば、挨拶くらいは言われていましたが「自分の意見を聞いてもらうために自分の印象を良く見せる」、そんな風な教育って受けたことない。

でも、よくよく考えてみれば、数学の難しい公式なんかは役に立っている人の方がごく少数ですが、コミュニケーション力は仕事だけではなく、生きている以上一生ついて回る問題ですよね。

日本はローコンテクスト社会といっても、やはり仕事やプライベートを円滑にしていくのは人付き合いが欠かせないのですから、対人関係をうまく渡っていくためのノウハウを知っておいた方がいいですよね。

それがほとんど教えられないって、どうなんだろう?

 
人は簡単には変われませんが、心がけるだけですぐ効果ができるかもと思ったのが以下です。

対策(1)地声ではなくて高めの声で話してみよう

声の印象が良くない人は地声「ド」や「レ」の音階で話している。

それを「ファ」か「ソ」の高い音階に変えてみる。

それだけで印象が変わる。

対策(2)話すは3割、効くは7割

人は誰でも話すのが好き。だから、自分が話すより、相手にたくさん話してもらった方が相手が楽しい、と思ってもらいやすい。 

 

それは確かにそう!

でも、相手から話したいことを引き出すのも、初対面ではコツがいると思いますが。

 

2例出しましたが、他にもまだまだ「なるほど!」と思うことが色々と書いてありました。

これを実践できていたら、私の母親としての人間関係ももう少しスムーズにいったのかしら・・・。

まんがなので、小学生もすいすい読めてしまいます。

色々な人にオススメしたい1冊でした。

「もっと人を積極的に楽しませたい」と思う人向きの本

ちなみにあと1冊、百田尚樹さんの本も読んでみました。

(前回に引き続きまた百田さん!?と思った方もいるかもしれませんが、私は一度面白いと思うと、その人の書いた本を片っ端から読む癖があるんです。以前は桐野夏生さんでした。)

雑談力 (PHP新書)

雑談力 (PHP新書)

 

 こちらは、さらに上をいく「雑談力」の付け方解説ですね。

 

第1章では「つかみ」が大事、常識を揺さぶるような話から入る、数字は重要など、話術の技術に関して述べてあります。

 

その中でも確かに!と思ったのが「数字」が大事というところ。

例として具体的に挙げられていたのがこちら。

海で一番恐ろしい生き物は「ジョーズ」でモデルにもなったホオジロザメですが、シャチはさらに恐ろしい!

ホオジロザメの平均的な大きさは4~4.8m、体重680~1,100kg(最大で7m ・体重2,500kg)に対し、シャチの最上級の雄では9.8m、体重は10t(10,000kg)!

 

さらに泳ぐスピードはホオジロザメは時速30kmに対し、シャチは時速70km!!!

魚類のホオジロザメに対して哺乳類のシャチは頭脳面でも圧倒している。

 

具体的な数字を出すことによって、聞き手のイメージがしやすくなる、とのことでしたが、確かにそうですよね。

 

他には「自慢話で人を感動させるのは難しい」「失敗談ほど面白いものはない」など、意外と1章は誰でも取り入れやすいことが書いてありました。

 

さらに第2章から第3章までは、「人を楽しませたいと思う気持ちが大事」など心の持ち方や実践に対して具体的なアドバイスが書いてあります。

 

「話のストックを作る」というところでは古今東西、色々な話から雑談のネタを取り入れているとのことでしたが、百田尚樹さんは本当に読書家で博識なんだなと改めて思いましたね。

でも意外だったのが、この百田さんが中学のころ勉強が全くできず、誰もが行きたくない、と思うようなレベルの低い高校にも落とされた、ということです!

 まさかそんな子供が、将来ベストセラーの小説を何冊も出版できるとは・・・人生ってわからない。

 

さて最後の章では「親友とする真面目な話」という章なのですが、ここで直接「雑談力」とはあまり関係ないテーマが出てきます。

 

具体的に言うと、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」が、朝日新聞の記者が作った捏造記事だということ。

しかもその記者は、実在しない(というか、記事を書いた時にはもう亡くなっている)人物だったと・・・。

その記事がきっかけで、中国や韓国に政治利用されたのだ、と朝日新聞を痛烈に批判しています。

 

・・・なるほど、これが百田尚樹さんがマスコミ(主に朝日)にバッシング、嫌われている理由なんだなとわかりました。

とはいえもし書いてあることが本当だとすると、その影響は今や世界中に及んでいるので相当な責任がありますが・・・。

 

 この2冊を読むだけですぐに雑談力がつくということはありませんが、コミュニケーションについてあらためて考え、そして技術的なノウハウを知るだけでもだいぶ改善されると思います。

 

ただ単純に読み物としても面白いです。

 

今まで散々ママさん同士のコミュニケーションで失敗してきた私。

もう少し早く読んでいれば!?

とりあえずもし次に機会があったら、生かしたいと思います・・・。

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百田尚樹さんの小説を読んで、背中がすっと寒くなりました。

百田尚樹さんといえば、ベストセラーの小説家なのにマスコミでは相当叩かれている人、というイメージがあります。

色々な業界のことを鋭く、容赦無く暴いているので、敵を作ってしまうのかもしれません。

 

でも、難しいこと抜きにしても、色々な世界観の小説にいつも引き込まれてしまいます。

今回は面白くも、背中がすっと寒く感じた小説を紹介がてら感想を書こうと思います。

ネタバレありです。

 

モンスター

とんでもなく醜く生まれついた和子。

その外見から、周囲からずっと虐げられていた和子は、一度は捨てた故郷に、ある時帰ってくる。

その理由は、初恋の相手英介に会うこと。

ただ、和子の姿は醜くかった昔の姿とは似ても似つかない、絶世の美女「美帆」となっていたのだ。

モンスター (幻冬舎文庫)

モンスター (幻冬舎文庫)

 

 手段を選ばずお金を貯め、整形手術にのめり込んでいく和子の執念がすごい。

目、鼻・・・顔だけではなく、体のありとあらゆる場所を整形していくさまは、もはや「整形」というより「改造」です。

整形のやり方などがすごく詳細で、なんだか自分が説明されている気になりました。

整形手術で印象的なのは目だけど、本当に大変なのは顎や口内なんだなと知りましたね・・・。

この本を読んで思い出したのは、昔放送していた「ビューティーコロシアム」という番組です。

容姿のコンプレックスを抱えた女性が出てきて、今までの人生がいかに(容姿のせいで)悲惨だったかを振り返り、整形ドクターやヘアスタイリストなどと変身させていくという内容。

もちろん番組の演出もありますが、 表情も暗くオドオドしていた女性が、整形やダイエットなどを終えてステージに現れた時、顔も普通を通り越して美人になっているのですが、表情まで変わっているんですよね!


この本の中で、整形を繰り返す主人公に、職場の上司が「親からもらった体に傷をつけるのは良くないよ」と諭す場面があるのですが、「あなたのために整形しているんじゃない」と一蹴する和子。

しかし、整形を繰り返して美しくなっていった和子に「今の方がずっといいよ」と顔を赤くしながら言うところは、いい加減な世間の意見を象徴しているようでした。

和子(美帆)の美への恐ろしいまでの執着を読むと、自分がすごく怠けている気持ちになり、何だか整形したい気持ちにもなっていきます(今更だけど)。

 
和子はどんどん美しくなり、お金も恋人も思うままの生活だったのに、本当に欲しかったのは初恋の相手、英介の心。

でも、英介は・・・。

和子の前に、本当の愛情を持っている人も現れたのに、そしてそれをわかっていながら、そうでない相手を選んでしまう。

和子は自分の表面だけを見て夢中になってくる相手を冷静に分析しているのに、結局自分も初恋の相手に幻想を抱いてしまっていた。

 

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和子がどんどん美しくなり、周りを見返すところはすごく気持ちがいいのですが、結局和子が容姿を変えたようには別人になりきれなくて、ただ一人の気持ちを欲しがったのには、しんみりしてしまいました。

 

大事なのは中身・・・でも、それは開けてみなければわからない。

夢を売る男

出版界の不況が深刻になる一方で、本を出したい人間はどんどん増えて行く。

出版社の丸栄社はそこに目をつけ、本を売って利益を上げるのではなく、本を出したい人から出版するための費用を徴収することで利益を上げていた。

 

でもそれにはコツがあって・・・。

夢を売る男 (幻冬舎文庫)

夢を売る男 (幻冬舎文庫)

 

実際この話のモデルになった出版業界の「自費出版商法」が一時期大いに流行り、社会問題化したそうです。

 

本来の目的(消費者に提供すること)で利益を得るだけでなく、養成所・学校の運営や免許を交付することなど(やりたい側から)で大半の利益を得ている業界も・・・。

もちろん正当なものもたくさんあるのですが、最近は「え、こんなものまで学校や資格があるの?」と思うものも多数。

 

ここに出てくる「自費出版業界商法」の場合、最初から「自費出版しませんか?」と言うのではなく、用意した賞に応募してきた人間の自尊心をくすぐりながら、自費出版とわからせないようにお金を出させるという・・・!

 

敏腕編集者である牛河原の、作家希望者への対応がすごい。

自分がひどいと思っている作品ですら、うまーく褒めて作者をその気にさせます。

 

そしてこの本の中で、新たに高額な自費出版のカモになりそうな人物のリストを作っているのですが、それがなんとブロガー!

そしてそのターゲットになったのが、ブログで書評を書いている主婦(笑)でした! 

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 ブログでも、たくさんアクセスのあるブログや、職としてのブログ、自分が書きたいものより、誰かの役にたつ情報を書いているブログは違うのでしょうが・・・。

 

見ている人もそんなにいないのに、(イラストつきの書評なんか)書いている私みたいなのが一番カモになるとか。

うわっ、寒・・・!

でも思わず書いてしまいました。

私にも「(自費)出版しませんか?」という連絡があったら気をつけよう・・・。

カエルの楽園

タイトルだけ見るとおとぎ話みたいですが、中身は完全に日本と周囲を取り巻く国際情勢を表したお話です。

カエルの楽園 (新潮文庫)

カエルの楽園 (新潮文庫)

 

凶悪なダルマガエルに国を追われたソクラテスとロベルトは、平和に暮らせる地を見つけるため旅します。

そしてたどりついた、優しいツチガエルの住むナパージュという国。

その国は、「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争う力を持つな」という三戒があり、皆それを守ることで平和が保たれていると思い、固く守っています。

そして優しく平和を愛するツチガエルも昔は残虐な国民で、その戒めの心を持つために、何かと言うと「謝りソング」という歌を歌っているのです。

でも、誰に謝っているのかわからないのです。

 

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ツチガエルたちは「三戒」があるために平和が保たれていたと思っていたのですが、実はタカがそばにいて防衛していたのも大きな影響力があったことを、タカが去って行ってから気がつくのです。

 

どんどん侵略してくる巨大なウシガエルたちを見て「ただ崖を登ってきただけでは?」「彼らは危害を与えない、明日にはいなくなっているはず」・・・と現実を見ないツチガエルたち。

絶対に戦わない!と、断固として三戒を変えることを拒否した結果、ナパージュは・・・。

 

この後は読んでみてください。

ただ、想像通りの結果になると思います。

 

日本人の心にしっかり染み付いた「戦うことは悪」という概念。

ですがその理屈が全く通じない近隣の国に対して、どういう対応をしていけばいいのか。

現実的な「防衛」ということを今考えないと、この先老いていくばかりのこの国は大変なことになるかも・・・。

おとぎ話風にすることで、今の日本の状況がどんなにか危ういものなのかがかえって理解できました。

ちなみに百田さんらしい「ハンドレッド」というカエルも出てきます。

 

3作とも読み始めたら引き込まれて一気に読み終えたのですが、面白いと同時に色々な意味で背筋が寒くなりました。

いや〜怖い。

・・・でも面白い。

 

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