破壊力がすごいサトウの鏡餅のCM
気がついたらもう大晦日ですね。
皆さま、年を越す準備は終わりましたか?
我が家はクリスマスグッズこそ片付けましたが大掃除も中途半端・・・。
なのに「逃げ恥」再放送をずっと見ています。
ところでお正月飾りといえば鏡餅ですが、先日このCMを見てびっくりしました。
あのサトウの鏡餅の宣伝です。
♪か〜がみもちもち、か〜がみもちもち、食べたらちぎって らくポイポイ! ♪
鏡餅は切る時大変なので、形だけ鏡餅で、中に切り餅が入っているもの。
便利なので私も買ったことあります。
でも、着物姿の3人の美女が鏡餅の容器をグシャッと潰し、
さらにはベリッと破いて・・・
今や形だけになったとはいえ、鏡餅をボコボコにする映像・・・
いや、食べる前からそれ見せられるとさすがに「!!!」てなりました。
まずなんでお正月に鏡餅を飾るのでしょう?
以前読んだこの本に書いてありました。
鏡餅は歳神様が降臨するためのもので、それぞれの家にやってきた先祖の霊が一族を見守ります。
そして神が宿ったそのお餅を鏡開きの後に皆で食べる、霊を体に取り込むカニバリズムだというのです。
ちなみにこのお餅を家長が子供達に分けたのが「歳魂(としだま)」=お年玉の起源だとか。
今はお年玉を餅でもらったら子供もがっかりですよね。
そんな鏡餅の起源を考えると、さすがにあのCMはないんじゃないかと思うのですが・・・。
ところでこの本、他にも色々な日本のしきたりについて書いてあります。
羽根つきは中国から伝わった「毬杖(ぎっちゅう)」というゲームが原型。
室町時代には毬は羽根に、毬杖は木の板に変化し今と変わらない羽根つきになったそう。
そして羽につける球は無患子(むくろじ)の木が使われたのですが、それは「患いのない子」と解釈され厄払いの意味を持つようになったそうです。
ひな祭りは娘に襲いかかる病、穢れなどの厄災を雛人形に移して避けるという意味があり、七五三も我が子が7歳まで育ってくれたら一安心。氏神様にお参りするという儀式です。
疫病などで子供の死亡率が今とは考えられないくらい高かった昔、「7つまでは神のうち」と死んでも仕方のない時期と考え、子供を失う苦しみを少しでも和らげる言葉があったようです。
日本の風習は、本当に乳幼児の死亡率の高さを背景に作られていったものが多いのを改めて感じました。
そして薬などがなかった時代に病で苦しむ子供を前に、藁をもすがる思いの親の気持ち、わかるような気がします。
我が家は子供3人、皆体が弱くて病気ばかりしていたので、一昔前だったらもしかして成長できていなかったのでは・・・とつくづく思うのです。
さて明日は元旦。
お正月に初詣に行く人は大勢いますが、一般的になったのはここ100年くらいみたいです。
大晦日から歳神様を迎えて(鏡餅)祭り、静かに過ごすのが伝統的なお正月。
明治時代に近代国家をめざそうとした国策で、国をひとつにまとめるために国家神道を用いたのです。
(天皇を現人神とし、その下に全国の神社を配して祭事を行い、国民的な宗教にした。)
実は初詣は日本の軍国化で一般的になったんですね。
おみくじは、もし「凶」をひいても、それを神木に巻きつけて何度でも引き直しができるそうです。
私は「大凶」を引いた後にひき直したらまた「大凶」が出たことがあります。
その年はロクでもない年でした。
今ではもう、あまりおみくじはひきません。
この本には他にも、日本古来の風習や祭り、言い伝えなどの由来がたくさん書いてあり、とても面白かったです。
さて最後になりましたが・・・
このブログは今年7月に始めてこれで27記事目。
もともとWordpressでブログを書いているのですが、そちらは子育てや水彩イラスト中心なので、本や映画・ドラマなどの感想などのブログをこちらで描きたいと思って始めたのです。
でも、なんだかまとまりのないブログになってます。
それでも読んでくださっている方、お付き合いありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。